バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト

劇場公開日:

バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト

解説

「キング・オブ・ニューヨーク」「フューネラル」などで知られるアメリカ・インディーズ映画界の鬼才アベル・フェラーラの代表作のひとつで、ニューヨークを舞台に、暴力と弱さのあいだで葛藤する人間と都市の暗部を描いた人間ドラマ。

ニューヨークに暮らす警部補のLTは、麻薬、賭博、買春など、警察官としてはもとより、人としてもあるまじき行為の数々に明け暮れている。ある日、教会の尼僧が強姦されるという事件が起こる。LTは野球賭博でできた借金を穴埋めしようと、懸賞金5万ドルがかけられた犯人を捕らえることに躍起になるが、被害者である尼僧が犯人を許そうとしていることを知る。賞金のためにも尼僧に犯人を告発するよう懇願するLTだったが、逆に彼女の信仰深さや敬けんさに触れ、おのれの弱さや罪深さに気づいていく。

1992年のカンヌ国際映画祭で上映されるも、ショッキングな描写や内容から賛否を呼んだ。不道徳な世界で生き、悪徳のかぎりを尽くしながらも、もがき苦しむ主人公LTを、「ピアノ・レッスン」「スモーク」などで知られるハーベイ・カイテルが怪演。

1992年製作/96分/R15+/アメリカ
原題:Bad Lieutenant
配給:コピアポア・フィルム
劇場公開日:2024年1月19日

その他の公開日:1994年6月25日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)1992 Bad Lt. PRODUCTIONS, INC

映画レビュー

5.0這いずり慟哭し苦しみ泣く男をハーヴェイ・カイテルが最高に演じた

2024年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

前半には笑えるシーンも数カ所あった。警部補であることを笠に着た痴漢場面では気持ち悪くて吐きそうになった。だから最後、涙がこんなに出て胸がこんなに痛むとは思わなかった。

コメントする 2件)
共感した! 6件)
talisman

4.0ストロベリーは助けてくれない

2024年3月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

スコセッシの初期作品『ドアをノックするのは誰?』と『ミーン・ストリート』でハーヴェイ・カイテルが演じた役柄を彷彿とさせられる、まるでその二作の後日譚みたいな本作での熟した危険な香りが破廉恥に呻めき泣く破滅一直線で救われない男、赦されることはなく救われるために赦したようでにしても最後まで自分が中心でもがき苦しむ、ニューヨークとキリストをハーヴェイ・カイテルで描いたスコセッシとアベル・フェラーラを分けるのはインディーズとハリウッドの違いくらいか、いつでも過ぎる神の存在??

衝撃的な暴力シーンや主人公が全編を通して過剰に振るう訳でもないのに全体に醸し出される暴力の臭いが雰囲気的に薄まることはなく、何かしら全ての場面が痛々しくて負のオーラが全開に登場人物誰に置き換えたとしても何か危ういままで。。。

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共感した! 1件)
万年 東一

3.0公開時から

2024年2月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 3件)
共感した! 3件)
トミー

3.5鑑賞して衝撃受けました!

2024年2月20日
iPhoneアプリから投稿

悪い警官が悪い事するだけ!
そんなのアリかよって思ってしまった。

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共感した! 1件)
お主ナトゥはご存じか2世
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