パイレーツムービー

劇場公開日:

解説

内気な少女が19世紀にタイムスリップして若い海賊と愛しあうようになるというロマンティックなミュージカル幻想譚。ギルバート&サリヴァンのオペレッタ『ペンザンスの海賊たち』(“The Pirates of Penzance”)を自由に脚色して構成したもの。オーストラリアの芸能プロGTOのオーナーであるデイヴィッド・ジョーゼフが製作。ジョーゼフと、エグゼキュティヴ・プロデューサーで俳優としても出演しているテッド・ハミルトンが設立したJHIプロの第一回作品である。監督は「ペーパー・タイガー」のケン・アナキン。脚本はトレヴァー・ファラント、撮影はロビン・コッピングが担当。編曲・指揮はピーター・サリヴァン。振り付けはデイヴィッド・アトキンズ、スタント監修はグラント・ペイジ。出演はアメリカ人のクリスティ・マクニコルとクリストファー・アトキンズの他に、テッド・ハミルトン、ビル・カー、マギー・カークパトリック、ギャリー・マクドナルドなど。

1982年製作/オーストラリア
原題:The Pirate Movie
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1983年12月17日

ストーリー

眼鏡をかけた冴えない内気な女の子メイベル(クリスティ・マクニコル)が、レジャーランドに遊びに来ていた。海辺では、19世紀の海賊船が再現され、海賊の衣裳をつけたフレデリック(クリストファー・アトキンズ)が、チャンバラ演技をみせていた。メイベルはハンサムな彼に心惹かれた。フレデリックはボートで帆走しないかとメイベルを誘った。しかし意地悪な女友達が、メイベルを棧橋に残してボートを出した。メイベルもボートで追いかけたが、折りからの嵐で船は転覆し海におちた。彼女は夢幻の世界をさ迷い、19世紀にタイムスリップした。ここでは、彼女は海軍総督(マギー・カー)の末娘メイベル(マクニコル2役)だった。総督には33歳の長女の他に四人の娘がおり、上から嫁ぐという慣例のため、メイベルの番はまだまだ。その頃、海上では海賊船を中国人一味が襲っていた。若いフレデリック(アトキンズ2役)は掠奪者を蹴散したあと、養父の海賊王(テッド・ハミルトン)に堅気になると宣言し、仲間に海へ投げ込まれる。彼は陸まで泳ぎ、浜辺にいたメイベルに一目惚れし、二人はいつしか熱いキスを交わす。海賊が上陸してきたが、メイベルは勇敢に海賊王に立ち向かった。メイベルは父にフレデリックとの結婚の許しを求め、20年前に財産を奪ったペンザンスの海賊から家宝を取り戻したら承諾するという約束を父からとりつけた。宝物の隠し場所は海賊王の背中に刺青されていた。メイベルは海賊王を色仕掛けで陥落させようと、あの手この手で迫まり、シャツを脱がせることに成功。隠れていたフレデリックが地図を書き移す。フレデリックは財産を持ち帰り、総督に返した。海賊が再び来襲し、海賊王はフレデリックの見習い奉公の期間があけてないことを楯にフレデリックを強引に船へ連れて帰る。メイべルは海賊の攻撃に父が無能なことを知ると、自ら馬に乗り剣をとって巡査部長(ギャリー・マクドナルド)ら警官たちを集めるが、この警官たちは臆病で役にたたない。進入してきた海賊と、一大乱戦となり、城内は大波瀾。今や敵味方にわかれたフレデリックとメイべルだったが、愛は二人を引き離せなかった。乱戦もメイべルのアイディアで、姉たちに海賊を一人ずつあてがって結婚させることで和解成立。海賊王も乳母のルース(マギー・カークパトリック)と結ばれ、フレデリックとメイベルも結婚する。やがて浜辺で意識を取りもどして現代に帰ってきたメイべル。フレデリックが彼女をやさしく抱きしめ、彼のキスとともに夢幻の世界からメイべルは目覚める。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る