パーフェクト サークル

解説

民族紛争に揺れるボスニアを舞台に、詩人と幼い戦争孤児の交流を描いた感動作。監督は『人、神、モンスター』(94、日本未公開)などの作品があるアデミル・ケノヴィッチで、監督第4作にあたる本作は、詩人のアブドゥラフ・シドラン(「パパは、出張中!」)と実際に戦火のサラエボで本作の脚本を執筆し、撮り上げた。撮影はミレンコ・ウヘルカ。音楽はエサド・アルナウタリッチとランコ・リフトマン。出演は「パパは、出張中!」のムスタファ・ナダレヴィッチ、新人のアルメディン・レレタとアルミル・ポゴリッツァ。ほか

1997年製作/108分/ボスニア・フランス合作
原題:Savrseni krug

ストーリー

1992年、戦火のサラエボ。詩人ハムザ(ムスタファ・ナダレヴィッチ)は妻と娘ミランダの脱出後、死と隣合わせに絶望のなか孤独な日々を送っていた。冬。ハムザの家にケリム(アルミル・ポゴリッツァ)とアーディス(アルメディン・レレタ)の戦争孤児の兄弟が転がり込んでくる。耳の聞こえないケリムは弟のアーディスと懸命に生きており、ハムザはふたりと暮らすうちに心癒され、三人の間には家族のような絆が生まれていく。ハムザはますます強まる戦火のなかから兄弟を脱出させようと計画。ふたりの叔母と連絡をとり、決死の覚悟でふたりを送り出すが、アーディスは命を落とすのだった。

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