ニューヨークの王様

劇場公開日:

ニューヨークの王様

解説

喜劇王チャールズ・チャップリンが監督・脚本・製作・作曲を手がけ、彼の最後の主演作となった風刺コメディ。

自国の革命を逃れて自由の国アメリカに亡命したシャドフ国王は、出席したパーティの様子が隠しカメラでテレビ放送されたことをきっかけに、CMタレントとして人気を集める。しかし共産党員の息子ルパートと知り合ったことからシャドフ国王自身も共産党員と疑われ、思わぬ騒動に巻き込まれてしまう。

アメリカから事実上の国外追放を受けて母国イギリスへ帰ったチャップリンが、アメリカ文明への痛烈な風刺を込めて描き出す。チャップリンの息子マイケル・チャップリンが、悲劇の少年ルパートを好演。

1957年製作/105分/イギリス
原題:A King in New York
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2022年11月6日

その他の公開日:1959年2月28日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)Roy Export SAS

映画レビュー

5.0チャプリンはチャプリン

2023年11月14日
PCから投稿

問題作らしいです。アメリカでは10年以上お蔵入り。
あからさまなアメリカ批判、というか皮肉、おちょくりです。
同時代のアメリカ人でないと理解できな風刺も多々あるんでしょうが、概ね日本人でも理解し易いテーマが満載です。

「独裁者」といい、この人のメッセージはあまりにも直接的にハッキリもの申すスタイルなので、いささか白けるという人も多いのでは?
当時は批判的なアメリカ人が多かったようですが、現代なら得心するのでは?

映画の造りとしては、個々のシーンが戦前作品的な段取り重視の傾向ですが、ファンとしてはたまらないところです。

ギャグシーンは、悪く言えば古臭くて昔のマンマ、良く言えば全盛期を彷彿とさせる王道スラップスティックです。
しかし、この人のギャグを張るときの体の使い方とキレ味に対抗できるのはマイケルジャクソンくらいでしょうね。これを観るだけで価値があります。

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越後屋

3.5ハリウッドの黒歴史、赤狩りへの抗議と言えるお話。これまでたくさんの...

2023年9月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ハリウッドの黒歴史、赤狩りへの抗議と言えるお話。これまでたくさんの笑いと愛を全世界に捧げてきた喜劇王に対するアメリカの酷い仕打ちは忘れてはいけない。

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mini

3.5直球です

2014年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

怖い

知的

いや、もう、脱帽ですよ。ここまで直球でアメリカを皮肉るチャップリンの凄みを感じました。
題材は明らかだし、そうした歴史的背景について、ここで言うこともないのだけれど、喜劇というものをちゃんと考えたくなりました。
恥ずかしながら、チャップリンはほとんど観てないのだけれど、なんというか襟を正して、しっかり観なきゃいけないね。しっかり観て、そして笑いましょ、ね。

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チャーリー

3.0政治色の強い皮肉だらけの喜劇

2013年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

難しい

総合55点 ( ストーリー:55点|キャスト:65点|演出:55点|ビジュアル:55点|音楽:60点 )

 最初から最後までアメリカ批判に溢れる、政治的主張の強い作品。彼のやや左翼よりな思想が見て取れる。チャップリンがアメリカから追放された後の制作であるが、共産主義に寛容と思われる内容を含んでいて、行き過ぎた反共運動の起きている当時のアメリカにおいては、彼が追放される口実にされたしまったのも致し方ないと思わせる。その当時としては皮肉も効いて面白かったのかもしれないが、現代の視点から振り返るとチャップリンの皮肉にも行き過ぎがある。政治色がやたらと強くて、映画作品としては楽しいというほどではない。

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Cape God
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