憎しみ
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憎しみ

劇場公開日

解説

パリ郊外の移民スラムに住む三人の青年の、運命の一日を生々しくスリリングに描き、フランス現代社会の抱える矛盾を暴き出す衝撃的なドラマ。監督・脚本は「天使が隣で眠る夜」に出演したマチュー・カソヴィッツ。製作は「青いパパイアの香り」のクリストフ・ロシニョン。いわゆる撮影クレジットはなく、照明をピエール・アイム、カメラ操作をジョルジュ・ディアーヌ、また冒頭の暴動場面のビデオカメラ撮影はカソヴィッツ自身が担当。美術はジョゼッペ・ポンテューロ。録音は総監督がヴァンサン・テュリ、整音がドミニク・ダマルソ、編集がカソヴィッツとスコット・スティーヴンソン。主演の三人組に名優ジャン=ピエール・カッセルの息子ヴァンサン・カッセル、「愛と戦火の大地」のユベール・クンデ、サイード・タグマウイ。またパリで三人に返り討ちにあうスキンヘッド役でカソヴィッツ自身が顔を見せる。1995年カンヌ映画祭監督賞受賞。

ストーリー

パリ郊外で移民ゲットーの青年たちの暴動が起った。発端は警察による暴行事件で、犠牲者のアブデュル・イシャは重体のまま入院している。暴動の翌日の10時48分、サイード(サイード・タグマウイ)が仲間のヴィンス(ヴァンサン・カッセル)の家を訪ね、彼を連れてボクサーのユベール(ユベール・クンデ)に会いに行く。暴動のあおりでユベールのボクシング・ジムも焼討ちされていた。昨夜の暴動で警官が一人銃を紛失したという噂がある。14時12分、ヴィンスが拾った拳銃を二人に見せ、入院中のアブデュルが死んだらこれで警官を殺すと宣言する。15時47分、三人はアブデュルの見舞いに行くが警官に追い返される。しかし拳銃を隠し持ったヴィンスだけは妙に強気だった。17時04分、三人はサイードがパリに住むアステリクス(フランソワ・ルヴァンタール)に貸した金を取立に、パリへ向かう。18時44分、三人はアステリクスの住む豪華なアパルトマンに圧倒される。彼はエキセントリックな男で、裸で三人を迎え入れ、ヴィンスにロシアン・ルーレットを挑む。結局借金を取り返せないまま三人が建物を出た所を自警団が襲撃しヴィンスだけが逃げおおせる。20時17分、ユベールとサイードは人種差別的な自警団に酷い拷問を受ける。00時33分、自警団に釈放された二人は終電に乗り遅れる。そこへヴィンスが現れ、三人は深夜の画廊のパーティーにもぐり込む。02時57分、繁華街の街頭テレビでアブデュルの死が報じられ、ヴィンスが駆けだしていく。04時27分、ユベールとサイードがスキンヘッドの一団に襲われるが、そこへ拳銃を持ったヴィンスが助けに入る。三人はスキンヘッドの一人(マチュー・カソヴィッツ)を取り押さえるが、ヴィンスはこの相手を撃つことができない。三人は始発で郊外に戻る。06時00分、ヴィンスがユベールに拳銃を預ける。そこへ警察が現れ、ヴィンスが射殺される。06時01分、警官とユベールが拳銃を突きつけ合い、にらみ合う。カメラは二人を凝視するサイードの顔のアップへ。...

作品データ

原題 La haine
製作年 1995年
製作国 フランス
配給 KUZUIエンタープライズ(日本コロンビア協力)
上映時間 95分

提供:株式会社キネマ旬報社

受賞歴

第48回 カンヌ国際映画祭(1995年)

受賞
コンペティション部門
監督賞 マチュー・カソビッツ
出品
コンペティション部門
出品作品 マチュー・カソビッツ

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映画レビュー

平均評価
3.9 3.9 (全1件)
  • 何気ない愉快なやり取りに会話。 オープニングのボブマーリーから詩の様な語り最高なキャラの怒れる若者3人組。 3人のやり取りに会話が楽しく最悪なラストまでの街をふらつく道中も飽きる事無く観賞出来る。 重いタッチの作品ではあるが若... ...続きを読む

    万年 東一 万年 東一さん  2016年5月10日  評価:4.5
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