トラヴィアータ1985・椿姫

劇場公開日:

トラヴィアータ1985・椿姫

解説

華やかなパリ社交界を舞台に、その花形娼婦ヴィオレッタが真実の恋に生き死んでゆく姿を描いたオペラ映画。製作はタラク・ベン・アマール、アレクサンドル・デュマ・フィスの原作を基に「エンドレス・ラブ」のフランコ・ゼフィレッリが監督・脚色・美術を担当。撮影はエンニオ・グァルニエリ。ジュゼッペ・ヴェルディの原曲オペラをジェームズ・レヴァインが監修・指揮、衣装はピエロ・トージ、美術デザインはジャンニ・クァランタが担当。出演はいずれもオペラ歌手でテレサ・ストラータス、プラシド・ドミンゴなど。

1982年製作/109分/イタリア
原題:La Traviata
配給:東宝東和
劇場公開日:1985年11月9日

ストーリー

19世紀中半、パリ。パリ社交会で“椿姫”とうたわれた美しい娼婦ヴィオレッタ(テレサ・ストラーダ)は、毎夜、人々と音につつまれた華やかな酒宴で流れるままに日々を送っていた。しかし、ある夜、ヴィオレッタの家では、盛大なパーティがくり広げられていた。胸の病でしばらく伏していた彼女の快復の祝いだった。次々に訪れる客の中に見知らぬ青年の顔があった。彼の名はアルフレード(プラシド・ドミンゴ)。南仏の素封家の息子でヴィオレッタとは別の世界の人間だ。彼はヴィオレッタに魅せられ、その夜、素直に愛を告白した。愛はたわむれでしかないと考えていたヴィオレッタには、初めてのときめきだった。ヴィオレッタに執心している男爵(アラン・モンク)は、そんな二人の様子を嫉妬の混った視線でみつめていた。愛の高まりをアルフレードは乾杯の歌にこめ一同の前で歌う。最高に高まる夜会……。一度はアルフレードの求愛を断ったヴィオレッタであったが、客が帰り一人になると、アルフレードの愛の言葉が頭にこびりついていた。初めて出会った真実の愛にヴィオレッタは揺れ動いていた。やがて、ヴィオレッタは華やかなパリの生活を捨て愛に満ちた日々を、アルフレードと共に田舎の別荘で過ごした。しかし、その穏やかな生活も、ヴィオレッタが家財を売って支えているのであった。そのことを召使いのアンニーナ(ピナ・チェイ)から聞いたアルフレードは、家財を取り戻そうとパリに向った。その留守に、アルフレードの父ジェルモン(コーネル・マクニール)がヴィオレッタを訪ねて来た。彼は、アルフレードの妹の結婚に兄の所業が妨げとなっては困るから、とヴィオレッタに別れてくれと懇願する。その真剣な頼みにヴィオレッタはついに折れ、別れることを約束した。ヴィオレッタに感謝の言葉を残しジェルマンは去った。アルフレードが戻って来た。彼女は「私を愛して下さい。私が愛していると同じくらい」とアルフレードに告げると、家を去った。何も知らぬアルフレードは、彼女が裏切ったと思い込み、復讐の念に燃えた。パリへ戻った彼女は、男爵を伴って、フローラ(アクセル・ゴール)の夜会へ出向いた。ジプシー達が舞唄う賑やかなその会にアルフレードもやって来た。そして、一同の前でトラヴィアータを侮辱し札束をなげつけた。そんな彼に、男爵が決闘を挑む。男爵は傷つき、アルフレードは外国に発ち、ヴィオレッタは再び病の床についた。苦悩にやつれはてた彼女の許に一通の手紙が届いた。ジェルモンからであった。そこにはジェルモンがアルフレードに真実を告げたことが記されてあった。やがて、アルフレードがかけつける。愛と希望を歌う彼であったが、すべては遅すぎた。アルフレードの後悔の言葉を聞きながら、ヴィオレッタは息を引きとるのだった……。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第55回 アカデミー賞(1983年)

ノミネート

衣装デザイン賞 ピエロ・トージ
美術賞  

第40回 ゴールデングローブ賞(1983年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  
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映画レビュー

5.0何もわからず、大昔、パリで見た。

2015年8月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

大昔、たまたま、パリの夜中をさまよってふらりと映画館に入って出会った映画。

少し見て、椿姫のオペラだと分かった。でも、主人公が細くてビックリした(オペラのヒロインはふくよかという固定観念があった)。そしてドミンゴの演技と声に惚れました。

フランスは、私にとって、いい思い出が残念ながらあまりないけれど、この映画をパリでみることができたのは良かった。今でも、ドミンゴの歌には涙と共に感動します。

セクハラなどあって、もうドミンゴ見ることできないのかな。

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talisman