見たい度推移(赤線は公開日)


1980年代に「夜の天使」「天使の接吻」という2本の青春映画で一部に熱狂的ファンを得たJ・P・リモザン監督が、10年ぶりに発表した長編第4作。東京ロケに参加したクルーのうちカメラマン以外すべて日本人という異色のプロジェクトだ。分厚いレンズのメガネをかけた青年による連続発砲事件が世間を騒がす。刑事の兄を持つ少女Hinanoは、電車の中で偶然出会った犯人Kに接近し、愛にも似た感情で結ばれていくが……。すべての事象がヴァーチャルな日常を生きる今どきの青年、天真爛漫な元気少女という異質な二人のラブ・ストーリーを通して描かれるのは、リモザン監督が強く興味を引かれた現代都市TOKYOの特異な曖昧さ。言葉の通じない監督との共同作業の下、主演の武田真治、吉川ひなのがユニークなボディランゲージでそれぞれの個性を発揮し、終盤にはビートたけしが情けないヤクザ役で登場する。


