東宮西宮

解説

ゲイの作家と警察官の秘められた愛を描いた一編。監督は「北京バスターズ」「広場」と、中国で政府当局に抗する作品の発表を続けるチャン・ユアン（63年生）。脚本はワン・シアボとチャン・ユアン。撮影はチャン・ジアン。音楽はチャン・ミン。出演はチャ・ユアンのスタッフの一員だったシイ・ハン、新進俳優のフー・シュンほか。

1997年製作／95分／中国
原題：東宮西宮/East Palace West Palace
配給：東北新社
劇場公開日：1998年5月30日

ストーリー

北京。若きゲイの作家アラン（シイ・ハン）は公園で警察に摘発を受けるが、ひとりの警察官（フー・シュン）にキスをしたことで連行され、彼から厳しい尋問を受ける。尋問のさなか、少年時代、両親の思い出、ゲイとして自覚が芽生えた時のこと、下放政策による農村での労働など、過去を思い出すアラン。自分がゲイであることに誇りを持つアランに、警察官はやがて魅了されていき、アランは彼にもゲイの資質があることを見抜くのだった。