デシデーリア=欲望

劇場公開日:

解説

自分の出生の秘密を知った少女の変身を描く。アルベルト・モラヴィアの原作『深層生活』の映画化で、製作はフェデリーコ・スタラーチェ、監督・脚本はジャンニ・バルチェッローニ、共同脚本はエンツォ・ウンガリ、撮影はクラウディオ・チリロ、音楽はピノ・ドナジオが担当。出演はステファニア・サンドレッリ、ララ・ウェンデルほか。

1980年製作/イタリア・西ドイツ合作
原題:Desideria, la vita Interiore
配給:俳優座シネマテン
劇場公開日:1988年6月18日

ストーリー

ブルジョワの娘デシデーリア(ララ・ウェンデル)はある日美しい養母ヴィオラ(ステファニア・サンドレッリ)の情事を目撃し、彼女から自分が売春婦から買った娘であることを知らされショックをうける。自殺をはかるが未遂に終ったデシデーリアは、その事件をきっかけに内面的にも外面的にも大きく変化してゆき、バイセクシャルのヴィオラは彼女の美しさに心惹かれるのだった。同時に数多くの男たちがデシデーリアの周りに集まってき、ある日ヤクザ者のジゴロ、エロストラート(ヴィットリオ・メッゾジョルノ)と出会ったデシデーリアは、彼がヴィオラの愛人になるように企み、彼女を誘拐し身代金を奪おうと計画するが、実行の日エロストラートは、呼びよせた仲間のテロリスト(オルソ・マリア・グエッリーニ)に、警察のイヌである自分の正体がばれ、射殺されてしまう。いつしかエロストラートを愛していたデシデーリアは、混乱の中でテロリストを射ち殺し、そして二人が相撃ちしたかのように細工をした後、ヴィオラの待つ車に乗り込み、その場を後にするのだった。

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