劇場公開日 1952年10月1日

「有名作品なのだけど」誰が為に鐘は鳴る(1943) Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0有名作品なのだけど

2013年3月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

総合:60点
ストーリー: 60
キャスト: 70
演出: 60
ビジュアル: 65
音楽: 60

 命懸けの任務と、戦場に咲いた一輪の花との悲恋。ゲイリー・クーパーが演じるロバート・ジョーダンが初めて会う協力者たちがそれぞれに背景を背負っていて、任務の遂行に忠実とは限らない部分などの設定は良く出来ている。正規の軍隊ではないし混乱した社会では、このような人々をそれぞれ見極めるというのも重要で、それが物語に彩りを添えていた。
 とはいうものの、時代が古い作品のせいなのか、戦場にメロドラマを持ってきて焦点がぼやけたせいか、その知名度からくる期待度ほどには面白いとは思わなかったのが正直な感想です。なんというのだろうか、真面目に作っている質の高い映画ではあるのだろうが、私には見ていてあまり緊張や感動や興奮がありませんでした。

 製作は第二次世界大戦真っ只中の1943年。このような時代ならば、映画は自分の国を持ち上げて敵国を貶めるようなものになりがち。確かにこの映画の主人公は連合国側であるしファシストたちは悪く描かれてはいる。だがあまりに一方的な描き方になっていないのは、作品の品位を貶めることなく保っているように思えた。当時の日本ならばいくら有名小説の映画化といえども、日本万歳、鬼畜米英殲滅のようなものになっていたんじゃないかな。

 有名作品なのでたくさんアカデミー賞をとっていると思い込んでいたが、受賞は助演女優賞のみなんだそうです。クーパーとバーグマンという有名俳優二人の出演だが、確かに気の強い妻のピラー役を演じたのカティナ・パクシヌーが良かったように思います。セットとかはこの時代にしては頑張っていると思うし、何より天然色で撮影しているのは立派。

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Cape God