太陽の少年
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解説

70年代初頭、文化大革命下の北京に生きた少年のひと夏の恋を描いた青春ドラマ。監督・脚本(出演も)は「紅いコーリャン」などのトップ俳優、チアン・ウェンで本作がデビュー作にあたる。原作はワン・シュオ(友情出演も)の『動物凶猛』(本邦未訳)。製作総指揮はウェン・チェンと、「西太后」などで知られるトップ女優リウ・シャオチン。撮影は「さらばわが愛/覇王別姫」のクー・チャンウェイ。音楽はクオ・ウェンチンがスコアを書き、中国中央楽団が演奏を務め、『白鳥の湖』や『インターナショナル』のほかロシアの労働歌が使用されている。美術はチェン・ハオチョンとリー・ヨンシン、編集はチョウ・イン、録音はクー・チャンニンがそれぞれ担当。主演は新人のシア・ユイで、映画デビューの本作で94年ヴェネチア映画祭主演男優賞を受賞。共演は「哀戀花火」のニン・チン、「青春の約束」のコン・ラーほか、「香魂女/湖に生きる」のスーチンカオワーらが特別出演。97年キネマ旬報外国映画ベスト・テン第2位。

ストーリー

70年代初頭、文化大革命下の北京。大人が労働や下放で去った街に人気はなく、少年たちの天下だった。シャオチュン(シア・ユイ)は幼なじみの悪友たちと街を闊歩、人がいない昼間、合鍵をつくって人家に忍び込むことに熱中していた。ある日。忍び込んだ先のアパートで、彼は水着の美少女の写真を見つけた。少女は仲間たちで噂になっているミーラン(ニン・チン)。ひと目で恋に落ちたシャオチュンは、彼女の部屋にこっそり日参した。そんな折り。仲間のヒツジが少し頭の足りないクルクルをいじめた敵対グループにやられた。仕返しに出かけたシャオチュンは、相手の一人をレンガで殴りつけて大怪我をさせた。次の日。シャオチュンはついに街でミーランに会う。勇気を出して口説く彼を軽くいなすミーラン。一方。シャオチュンのせいで廬構橋の下でグループが集まって果たし合いする羽目になったが、北京の顔役(ワン・シュオ)が双方を手打ちさせて収まった。ミーランのもとにかけつけるシャオチュン。二人は暇さえあれば会うようになった。シャオチュンは仲間にミーランを紹介。皆と打ち解けるミーランに、兄貴分のイクー(コン・ラー)が接近した。心騒ぐシャオチュンだが、党幹部の映画会に忍び込んだり、屋根の上でロシアの労働歌を歌ったりと仲間と行動を共にした。プールに泳ぎに行く彼ら。目立つ赤い水着のミーラン。運悪く彼女のせいで片目を失った元恋人のピャオズが居合わせて彼女にからむが、イクーは彼をやりこめた。ミーランはそれ以来イクーの女になった。ふてくされたシャオチュンの中で妄想がふくらんでいく。思い余ってミーランの家に押しかけて彼女をベッドに押し倒すシャオチュン。二人の仲は終わった。仲間たちもシャオチュンを避けるようになり、彼は苦い思いで日々を過ごした。2カ月後、ミーランは姿を消し、イクーは別の恋人を見つけた。シャオチュンらは全員軍に入隊。イクーは中越戦争で精神を患い、仲間たちとの音信も途絶えた。夢か現か定かではないが、あの夏の記憶だけが永遠だ……。...

スタッフ

監督
脚本
チアン・ウェン
原作
ワン・シュオ
エグゼクティブプロデューサー
マンフレッド・ウォン
リュウ・シャオチン
撮影
クー・チャンウェイ
美術
チェン・ハオチョン
李勇新
音楽
クオ・ウェンチン
録音
クー・チャンニン
編集
チョウ・イン
字幕
寺尾次郎
字幕監修
刈間文俊

キャスト

作品データ

原題 陽光燦爛的日子/In the Heat of the Sun
製作年 1994年
製作国 中国・香港・ドイツ合作
配給 大映東光徳間=ツイン配給(BMGジャパン=テレビ東京=大映=ツイン提供)
上映時間 128分

提供:株式会社キネマ旬報社

受賞歴

第51回 ベネチア国際映画祭(1994年)

受賞
ボルピ杯(最優秀男優賞) チアン・ウェン

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