第九交響楽
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解説

「会議は踊る」「ハンガリア狂想曲」のリル・ダゴファーと、「愛国の騎士(1936)」「スパイ戦線を衝く」のウイリー・ビルゲルが主演する映画で、舞台の演出家出身の新人デトレフ・ジールクが監督した処女作品である。脚本もジールクがクルト・ホイザーと協力執筆したオリジナル。舞台出身のマリア・フォン・タスナディが共演するほか、「嘆きの木蔭」のマリア・コッペンヘーファー、「スパイ戦線を衝く」のテオドル・ロース、「モスコーの夜は更けて」のアレクサンダー・エンゲル、子役ペーター・ボッセ少年、アルバート・リッパート、クルト・マイゼル等が助演している。音楽指揮及び作曲は「白鳥の舞」のクルト・シュレーダーが担当し、ベルリン国立オペラ座管弦団が演奏し、独唱は、エルナ・ベルガー、ルイゼ・ウイラー、ルドルフ・ワッツケ及びヘルムート・メルハートの四歌手である。なお、カメラは「今宵こそは」のロベルト・バベルスケ、セットはエリッヒ・ケッテルフートがそれぞれ担当している。

ストーリー

当代のベートーヴェン指揮者として名あるガルフェンベルクは、ベルリンで第九交響楽を指揮している。曲は進んで第四楽章の美しい声楽部に入った。「遍照の汝れが力は、宿命にさかれしものを、いまぞ再び甦らしめぬ、ろうたき汝れが翼は、なべて人を同胞となすべし……」この放送をハンナは故郷を離れてニューヨークの貧しいアパートの病床で聴いた。保険詐欺を働いて故国を去った夫は大晦日の夜、生活の敗者として自殺して果てた。足手まといになるから、と里子にやってしまったペーターは可愛い坊やになったことだろう。異郷に絶望と病を得て、ハンナも死を思って居た。しかし、今、ベートーヴェンの偉大な魂の音楽を聴いた。人間の苦悩を越えて、いのちの歓びに目覚めたのだ。どんな苦労をも忍んで生き抜き、ベルリンに残した愛児を取り戻さねばならない。彼女はかくて故国の土を再び踏んだ。育児院長のオーバライト博士を訪ねると、ハンナの一子ペーターは思いきやガルフェンベルクの家に引き取られている、しかも子の無い名指揮者はペーターを入籍した、という。ハンナは何としても愛児に会いたい。その心根を察したオーバライト博士は親友ガルフェンベルクにハンナを乳母として周旋した。母と名乗ることの、許されない母ではあったが、ハンナは幸福であった。可愛いペーターの傍らに居られるのも幸福だ。ペーターの次にハンナが愛するものは音楽である。そしてその音楽によって彼女に生への希望を與えたガルフェンベルクは、今彼女のやさしい主人である。ガルフェベルクは家庭愛にめぐまれない人であった。愛して娶った美しい妻シャルロッテは、音楽を理解する事が出来なかった。夫は妻の自分よりも、バッハやモーツアルトに夢中なのだ--とひがむ愚かな妻は、いつか占星術師カーロットに弄ばれる身だった。しかも彼の魔手は脱がれようとあせるシャルロッテを毒蜘蛛のように掴んで離さない。シャルロッテは夫に救って貰いたかった。しかしそれと打ち明ける事は到底出来ない。それだけに彼女は夫の愛を欲した。其の夫は、音楽を理解し愛するハンナに好意以上の感情を抱いている。第九交響楽のアダジオを夫がハンナの為にピアノで弾いている姿を垣間見た時、シャルロッテの血は逆流した。ガルフェンベルクがデンマークへ出張演奏に行った留守、ハンナは暇を出された。その夜、半ば理性を失ったハンナは、忍び入ってペーターを連れ出し安宿に一夜を明かした。翌朝ハンナは逮捕された。シャルロッテが毒殺されていたのである。法廷で、カーロットの偽証にハンナは危うく濡衣で断罪されようとした。しかしシャルロッテの乳母であった侍女のフレーゼの証言で、カーロットの偽証は暴露され、ハンナの嫌疑は晴れた。シャルロッテは自殺したのだった。ガルフェンベルクがヘンデルのオラトリオ「救世主」を指揮した時、音楽堂の一隅にはハンナがペーターを抱いて、感激に満ちた愛の眸を輝かして彼を見守っていた。...

作品データ

原題 Schlussakkord
製作年 1935年
製作国 ドイツ

提供:株式会社キネマ旬報社

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