ダーティハリー3

劇場公開日:

解説

『ダーティハリー』シリーズ第3作目。サンフランシスコの行動派刑事、ハリー・キャラハンを主人公にしたアクション映画。製作はロバート・デイリー、監督はイーストウッドの監督・主演作の助監督を勤めた新人ジェームズ・ファーゴ、脚本は「タワーリング・インフェルノ」のスターリング・シリファントとディーン・リスナー、撮影はチャールズ・ショート、音楽はジェリー・フィールディング、編集はフェリーズ・ウェブスター、美術はアレン・E・スミスが各々担当。出演はクリント・イーストウッド、ハリー・ガーディノ、ブラッドフォード・ディルマン、タイン・デイリー、ジョン・ミッチャム、デヴァレン・ブックウォルター、アルバート・ポップウェルなど。日本語版監修は高瀬鎮夫。デラックスカラー、パナビジョン。1976年作品。

1976年製作/96分/アメリカ
原題:The Enforcer
配給:ワーナー映画
劇場公開日:1976年12月25日

ストーリー

サンフランシスコ市警殺人課のハリー・キャラハン(クリント・イーストウッド)は、相棒のフランク(ジョン・ミッチャム)と市内をパトロール中、酒屋に押し入った強盗事件に駆り出された。現場に直行したハリーは強盗一味の要求の一つである車に乗るやいなや、そのまま店の中に突っ込み、慌てふためいている犯人たちにハリーの愛銃マグナム44を見舞った。ところが、ハリーの事件処理の仕方が乱暴だということで刑事課長(ブラッドフォード・ディルマン)に怒鳴られ、人事課に配属されてしまった。そんなある日、ボビー・マックスウェル(デヴァレン・ブックウォルター)をリーダーとする若い過激派グループが、陸軍の兵器庫に押し入り、ダイナマイト、自動小銃、新型バズーカ砲を盗み出した。しかも、パトロール中に異常に気付いたフランクに重傷を負わせ、そのまま逃走した。フランクを病院に見舞ったハリーは、息を引き取る寸前まで、犯人たちの逮捕を頼んでいったフランクの姿に、犯人たちへの激しい怒りを燃やすのだった。殺人課に戻ったハリーのフランクに替わる相棒として、刑事に昇進したばかりの女性、ムーアが付けられた。過激派の行動は意外に早く開始された。それも、警察署のトイレが爆破されたのだ。その直後、ハリーは不審な黒人を発見、大追跡の後に、ムーアの協力も得て逮捕した。黒人の過激派が絡んでいるとにらんだハリーは、スラムの指導者ムスターファの棲家へ乗り込んだが、彼は事件に無関係であることが判った。だが、ハリーが帰った後、刑事課長が指揮する警察隊が、ムスターファを首謀者として逮捕。この迅速な犯人逮捕によって、ハリーとムーア、そして刑事課長は、市長から表彰されることになったが、ムスターファが主犯でないと確信しているハリーは、表彰されるのを拒否し、課長に警察手帖を渡すと、会場を去り、独自の調査を開始した。しばらくして、過激派グループは、白昼、市長を誘拐し、莫大な活動資金を要求した。何の手がかりも得られぬまま、捜査にあせりを感じてきたハリーに、彼のおかげで釈放されたムスターファが、犯人たちの情報を提供した。ムスターファによると、犯人は、ベトナム帰りの殺人狂ボビー・マックスウェルをリーダーとする過激派グループで、彼らは今、その昔、アル・カポネも送り込まれ、脱獄不可能の刑務所として恐れられた〈アルカトラス刑務所〉の廃墟にたてこもっている、というのだ。ハリーは早速、ムーア刑事とともに、市長救出と、犯人逮捕のために〈アルカトラス〉へ乗り込んだ。過激派グループとの激しい銃撃戦が始まり、ハリーは、1人、2人と殺していき、その間に、ムーアは、市長を無事救出に成功した。そして、ついにハリーはボビーを追いつめたと思った瞬間、ムーアと市長が飛び出し、ムーアはボビーに射殺されてしまった。ボビーは市長を人質に、島の海岸添いに建てられた塔に登った。ムーアの死に怒りが爆発したハリーは、ボビーが落としていったバズーカ砲を塔へ向けて構えた。バズーカ砲を向けられていると知ったボビーは、恐ろしさのあまり、市長を塔の途中で離し、屋上で泣き叫んだ。瞬間、ハリーのバズーカ砲が火を吹き、ボビーもろとも、塔の上半分が吹っ飛んだ……。(ワーナー映画配給1時間37分)

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0ハリー・キャラハン

2024年2月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2024年2月12日
映画 #ダーティハリー3 (1976年)鑑賞

シリーズ第三弾。陸軍の兵器庫から新型バズーカ砲等の武器を奪い、サンフランシスコ市長を誘拐した過激派グループとの対決

新人女刑事とのコンビとアルカトラズ刑務所を舞台にしたクライマックスが見所

だんだんヒリヒリ感が無くなる悲しさ

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とし

2.5時代を映してシリーズ化

2023年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

興奮

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parsifal3745

2.0コミカル部分は要らないです

2023年6月12日
PCから投稿

このシリーズでは自分は「1」「2」「4」を気に入っているのですが、この際もう一度気に入らなかった「3」「5」も観ようと思いブルーレイ(吹替で鑑賞)でレンタルしました。

 夏を感じさせる態度の悪いお色気姉ちゃんのヒッチハイクで今作はスタート!その後、いつの時代も「いい人」は、とばっちりを受けると痛感した。

 犯人に、車をよこせ!と言われた時は「絶対に店の中まで突っ込んで渡すんだろうな」と予想してしまった。それでこそダーティハリーと再確認。紳士的に説明し傷付けないように...そんな一石二鳥を望まれたって「じゃお前がやってみろよ」「ポイント稼ぎなんてしねぇよ」と言いたくなる。

 現代の面倒な世の中に必要な人であります(苦笑)

 刑事志望の女性警官の面接時なんて、本当に痛快であります。そんなんで解決すると思ってんのか、てやんでぇ!そんな気分でした。

 コンビを組まれてからの展開は、軽快なジャズミュージックの影響もあるかもしれませんが、コミカルになってしまい、追いかける部分なんか特につまらない演出だった。教会で捕まえて神父に怒られるオチなんて全然面白くない。シャレてる? 新境地を開拓した? 体当たりな演技に拍手を送りたい...いやいや、無理に褒める気なんかないね。評論家じゃないんだから忖度レビューするかよ。(以上ハリー風)
こういう展開はビバリーヒルズ・コップやリーサル・ウェポンの方がいいです。

中盤以降は印象に残った部分もなく、平凡そのもので感想できる部分もありません。本編とは特に関係性ないでしょうが、帽子をかぶったイーストウッドが林檎を食べながら風俗店へ入っていく場面は面白かったかな。

 忖度な市長に、尻に惹かれてるのかよくわからん神父を経て、いざアルカトラズ決戦へ!
 正義感ある女刑事の活躍が光っていたので、前半追いかける時の軽いノリが余計に悔やまれる。個人的には全部真面目な演出の方が良かった。

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はむちん2

3.5殺さなくても重症あたりで止められないのか?

2023年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

前半はもう一つだったが女性刑事ムーアだ登場してから面白くなってきた。
ハリーが犯人を追い詰めるワクワク感とは別に刑事課長のうさんくささが物語を盛り上げている。
市長がまた、けつの穴のちっさい男で哀れんでしまうがハリーのすごさに一役買っている。
ハリーとムーアの関係をもっと続いて欲しかったがアメリカ映画は人の命を軽く扱いすぎるのでは?
アメリカには何度か旅行したが銃社会はまったくもって怖いの一言。
エンディングシーンはヘリコプターが間の抜けた活躍というまるで「ちゃんちゃん」というのりでどこか残る悲しみを払拭させてくれた。
あと、申し訳ないがアルカトラス刑務所が出てきたときに軍艦島を想像してしまった。刑務所を世界遺産と比べるとは失礼な話ですね。

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