セカンド・ベスト 父を探す旅

劇場公開日:

解説

養子縁組を結んだ少年と中年の独身男性が、互いの不幸な過去を克服していく姿を詩情豊かにつづったヒューマン・ドラマ。デイヴィッド・クックの同名小説(本邦未訳)を、原作者自身の脚色で映画化、原作に惚れ込んだ「ワールド・アパート」のクリス・メンジスが監督に当たった。製作は「マイ・ビューティフル・ランドレット」「ワールド・アパート」のサラ・ラドクリフ、エグゼクティヴ・プロデューサーは「依頼人」「ナチュラル・ボーン・キラーズ」のアーノン・ミルチャン。撮影はアシュレイ・ロウ、音楽は「クライング・ゲーム」の挿入曲『Second Coming 』を作曲したサイモン・ボスウェル。美術は「オルランド」「プロスペローの本」のマイケル・ハウエルズ、編集は「エドワードII」「カラヴァッジオ」のジョージ・エイカーズ、衣装は「ワールド・アパート」のニック・イードがそれぞれ担当。主演は「夢の涯てまでも」「最高の恋人」のウィリアム・ハートと、本作でデビューした11歳のクリス・クレアリー・マイルス。共演は「カウガール・ブルース」のジョン・ハートほか。

1994年製作/アメリカ
原題:Second Best
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1995年1月21日

ストーリー

イギリス。孤児院でクラス一寡黙な少年ジェイムズ(クリス・クレアリー・マイル)は、刑務所に入っている父を狂おしいほどの忠誠心で愛しており、父以外の誰にも心を開かなかった。グラハム・ホルト(ウィリアム・ハート)は田舎町の郵便局長を務める中年男性で、静かで孤独な日々を送っている。彼は自分が両親の失望の元だったことを自覚している。2人はお互いを愛し合うあまり、彼を受け入れることはなかった。今は母も亡くなり、寝たきりの父の世話をしながら、養子が欲しいと願っていた。ある日、養子縁組の広告を見たホルトは行動を起こし、ジェイムズを養子に選ぶ。独身男性が養子を取ることが珍しいうえに、ジェイムズには自殺癖があるため、養護施設や指導員のマージェリー(プルネラ・スケイルズ)も一抹の不安を抱く。だが、ホルトはジェイムズを迎えるべく準備にかかる。彼らは食事を共にし、キャンプに行き、釣りをする。最初は相手の様子を見るように、遠慮がちに語り合う2人。ホルトもジェイムズも様々な変化や直面しなければならない真実、そして家族となるための代償に心の準備ができていなかった。しかし、試行錯誤を繰り返すうちに、徐々に打ち解けていったかのように見えた。片方は父を愛したがゆえに、もう1人は父に拒絶されたがゆえに、それぞれに受けた心の傷と格闘する。そんな折り、ホルトの父が死去し、父の弟ターピン(ジョン・ハート)はホルトに、父を許してやれと言う。やっと互いを受け入れられるようになった時、突然前触れもなくジェイムズの父親が現れる。ジョンは刑務所に服役していたのは嘘で、エイズで余命いくばくもなかった。2人の父親を前にして二者択一を迫られ、混乱したジェイムズは家を飛び出す。ホルトは後を追って森の中を必死に捜しあて、2人は一緒に帰る。ジェイムズにとって常にセカンド・ベスト(決して一番ではない人)に甘んじていたホルトは本当の父親となり、2人は初めて親子となった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

僕には分からない世界なので、評価出来ない。

2024年3月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.5ピュアな作りの作品

2021年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

完成度は高くないのかもしれないけど、とても好ましい作品。
こういうピュアな作りの作品なら何本でも観れる。

とくに印象的だったのは、子供時代の父とのエピソード。あからさまな悲劇ではないが、父子で過ごした最高の休暇を、その後父が退屈だったと言ってしまう。これ、ほんと傷つく。映画的なすんごい悲劇って実は共感しようがなかったりするけど、これ地味で身近なぶん胸に刺ささる。。

全体的にやさしいつくりでおとぎ話のような感じもあり、説得力に欠けるのがおしい。
しかしながら、あまりに観られないのももったいない映画だと思う。

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okaoka0820

3.0愛情を求める二人の溝

2020年6月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ウィリアム・ハートが流石。演技である事を忘れる程の演技です。
ただ、登場人物や背景に派手さは全くない。お互いにトラウマを持つ二人が交わり、ぶつかり合う。そこが見どころなんだろうけど、ただ重く、そして終始暗い。
個人的には、映像化するよりも、あるなら小説として読んだ方が良さそうな気がする。

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Iwarenkon
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