スパニッシュ・プリズナー

劇場公開日:

解説

詐欺師たちの罠に巻き込まれたエリート会社員の苦闘を描くサスペンス。題名は古典的な詐欺の手口で、「自称亡命貴族の男が“国に財産と妹を置いてきた残してきた”と言って美しい妹の肖像を見せ、成功したら妹と財産をやろうと救出資金を頼む」というもの。監督・脚本は現代アメリカ演劇を代表する劇作家デイヴィッド・マメットで、『スリル・オブ・ゲーム』(V)『週末はマフィアと!』(V)「殺人課」『Oleana』に続く監督第5作。製作は「世界中がアイ・ラブ・ユー」はじめウディ・アレン作品で知られるのジーン・ドゥメイニアンで、製作総指揮も同作のJ・E・ボーケーア。撮影は「黙秘」のガブリエル・ベリステイン。音楽は「ビッグ・リボウスキ」はじめコーエン兄弟作品の常連のカーター・バーウェル。美術はティム・ガルヴィン。編集はバーバラ・タリヴァー。衣裳はスーザン・ライオール。出演は「ミセス・パーカー ジャズ・エイジの華」のキャンベル・スコット、「花嫁のパパ1、2」のスティーヴ・マーティン、監督夫人でもある「殺人課」のレベッカ・ピジョン、「ビッグ・リボウスキ」のベン・ギャザラほか。

1997年製作/105分/アメリカ
原題:The Spanish Prisoner
配給:ポニーキャニオン=東京テアトル
劇場公開日:1999年5月1日

ストーリー

カリブのリゾート、エステフェ島。ビジネスマンのジョー・ロス(キャンベル・スコット)は会社に莫大な利益をもたらす市場を支配することができるデータである“プロセス”を発明し、その説明を会社の要人たちに説明するために同地を訪れた。彼は雇い主のクライン社長(ベン・ギャザラ)が発明の権利を自分から奪い取ろうとしているのではないかと不安を抱いていた。そんな折り、ジョーは謎の男ジミー・デル(スティーヴ・マーティン)と出会う。富豪でテニスの名選手である妹がいるという彼は、ジョーから発明の話を聞くや、協力を申し出、妹との縁談を持ちかける。疑念を抱きながらも、会社との関係も悪化したためデルと手を結ぼうとするジョーの前に、デルを追っているというFBIの捜査官マキューン(フェリシティ・ハフマン)が現れる。FBIの指示のもと、発明の書類を手にデルとの約束の場に出向いたジョーだが、デルは現れないばかりか、なんと書類はいつのまにか白紙とすり替えられていた。警察に届け出たジョーだが、デルの姿は家はもちろん、存在の証拠もろとも完全に消えていた。ジョーはかねて彼に好意をみせてくれていた秘書のスーザン(レベッカ・ピジョン)の助けを求める。どこかに残っているはずのデルの存在を証明する証拠を探すジョーにいつしか魔の手が忍び寄る。なんとスーザンも敵の一味だったのだ。姿を現したデルがジョーに銃口を向ける。絶体絶命のジョーは思いもかけないかたちで救われた。すべては彼から発明を奪おうとするクライン社長の謀略で、ジョーは知らぬ間に捜査の都合上、詐欺師を追うための囮にされていたのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0楽しかった。恐ろしき騙しの手口。もう誰も信用できない。こいつは敵か...

2022年8月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しかった。恐ろしき騙しの手口。もう誰も信用できない。こいつは敵か?味方か?真相は何だ?スリリングでドキドキできました。
真相はややショボかった気もするが、最後までドキドキ感を楽しめた。
評価はあまり高くないですね。私はとても楽しかった。
見てる人が少ない。案外隠れた秀作かも(笑)
スタチャン無料放送録画鑑賞

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はむひろみ

3.0組織的な詐欺集団

2020年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

画期的な発明をした主人公は、会社の対応に不満を抱いていた。
そしていろんな人物が近付いてきて、その発明をだまし取ろうとする。
深刻さの少ないカラッとしたコンゲーム。

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いやよセブン

2.5コメディアンじゃないスティーブ・マーティンは初めて見たかも・・・

2020年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 “プロセス”という市場操作が可能なプログラムを発明した会社員ジョー・ロス(キャンベル・スコット)は、会社の慰安旅行も兼ねたカリブの島サン・エステフェで出資者へのプレゼンを行っていた。彼は成功報酬を求め、社長のクライン(ベン・ギャザラ)に直談判するも、クラインは訝しそうな表情をするばかり。そんな時、水上機から颯爽と現れたジミー・デル氏(スティーブ・マーティン)がジョーに近づいてくる。「カメラが欲しい」などとジョーに接触して、親交を深めようとする。

 NYに帰ってからも、妹をダシにして面会を求め、徐々にジョーをハメようとする詐欺師の本領発揮。何度も会うのに妹の存在が見えてこないのだが、興味を持たせて徐々に親密になるところが怖い。

 詐欺師映画だというのはわかっているけど、どこからどこまでが仕掛人なのか?という展開にわくわくさせられる。社長秘書のスーザンだって怪しい。FBI女性捜査官だって怪しい。と、どんでん返しを期待するよりは、何が目的で、どこまでが詐欺師仲間なんだという点に集中する内容。

 プロットそのものは面白いのですが、映画としての作り方がかなりB級感漂う。スーザンにしても演技力はたいしたことないし、壮大な数の脇役たちも怪しさ丸出し。ただ、日本人というキーワードが散見され、最後を締めくくるのも日系人。フェリーの女の子がカッコいい!ちょっとだけスカッとする・・・

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kossy
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