スタンド・バイ・ミーのレビュー・感想・評価
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生い立ちガチャを乗り越えろ!
クリス、ゴーディ、テディ、バーンの少年4人の大冒険。
冒険と言っても、地元オレゴンのキャッスルロックの不良達の話を盗み聞きして仕入れた、観光に来ていた少年ブラワーの遺体があるという場所に確認しにいく旅。
小6で、そこそこ産まれも将来も見えてくる年齢。
クリスはもう、自分はこのキャッスルロックで不良として生きる産まれなのだと悟っている。盗みを働いた後、誰にも話も聞かれない、そんなはずないと思ってくれる人もいない、元々不良のフィルター越しにしか見られない苦悩を抱えながらも悟っている。
だから、親友ゴーディが、両親がゴーディではなく一心に期待していたスポーツ万能で優しい亡き兄にしか愛情を注がない孤独に気付き、ゴーディにも作家の才能がある。親が気付いていないだけだと何度も伝えてくれる。
テディはフランス系で、ノルマンディ戦で活躍した父を持つが父は精神を病んでしまい、テディの耳をコンロで焼いたり、精神病院に入ったりの家庭。父親の栄誉を守らないと、自身の存在否定に繋がってしまうからか、周りがなんと言おうといつも父を庇う。
バーンは少し思考が幼い。兄達は既に不良になっているが、行く末を変えるほどの気力を持ち合わせていない末っ子キャラ。
4人で家を出て、井戸で水を汲み、ひたすら線路沿いに歩き、一晩寝て、沼と森を突っ切り、ついに遺体を発見する。
その道中は少年4人には未知の不安に溢れていて、長い時間みんなで歩く事で、それぞれの複雑な感情と向き合い、友達として励ます、助け合いながらの時間となった。
アウトドア力、生活力などでは語り尽くせない、人生で乗り越えなければならない、背負っている己の負の感情に気付き、話し、向き合い、打破する力をこの2日間でクリスとゴーディは得た。
自然の中だと悩みなんて不思議とちっぽけに思える。のような謳い文句の子供達のサマーキャンプやYMCA合宿のような企画はよくあるが、その何百倍も濃い経験をこの少年達は大人抜きで、自分達のお小遣い2ドルだけですることができた。
そして、彼らが乗り越えようと対峙しているのは、ややハズレ気味の生まれガチャ。
この度のお陰で、ゴーディは本当に作家になった。子供も2人いて、立派に食べていかれているようだ。クリスは、ゴーディの言葉のお陰で、職業コースまっしぐらの自分を諦めずに、頑張ってゴーディと同じ進学クラスに進み、弁護士になった。喧嘩の仲裁で刺されて即死したらしいが、自分で選び取った人生を拓けた。
テディは刑務所に入ったりもしつつ、キャッスルロックで仕事に就いていて、バーンは製材所で働きながら4人の子持ちになった。
みんな、周りに流された不良の道を辿らず、自分の足で立てる大人に成長できたようだ。
あの時、自然の中で少年4人で過ごした時間。
あの時見た、不本意に汽車にはねられ亡くなった同世代の子の遺体。
そこから、人の命など生死は紙一重であることや、どんな生い立ちや事情であれ、自分の命はまだ生きている大きな実感をしたのだと思う。
クラスのカーストで言うと下層に入れられてしまうような子達の方が、感受性と可能性にずっと富んでいることはよくある。
孤独と向き合いながら、決めつけられた劣等感を乗り越えた時、その子自身の人生が輝き始めて、誰かの感情を良く汲み取り、守る優しさに繋がると思う。
まだまだ大人に甘えて良い年齢の子供達の心を周りの大人が守ってくれたら良いが、そうではない、むしろ大人が子供を傷付ける環境は、よくある。
同じ境遇、心境の子達で集まるとグレてしまうものだが、誰か1人が一念発起できれば、みんなつられてよくなったりもする。
運良くそのようになれる出会いをし、友達となれたゴーディのお話。
亡き兄の代わりに、遺体の子の代わりに、自分が死ねば良かったと言い出すゴーディだが、止めてくれるクリスがいて人生そのものを救われたと思う。
終始地味な感じが心地よい
ジュブナイル映画はやはり良い。
死体を発見しに行く旅っていうのもどこか闇抱えてて良い。(確かに、子供には刺激的なエンタメなのかもしれないな。)
同じジュブナイル映画でも、グーニーズやE.T.のように劇的な展開があまり起きないから落ち着いて見られる。
例えるなら金曜ロードショーとかのゴールデンタイムでの放送じゃなくて、深夜の番組枠で放送されてるときに観て夜中にしんみりしたい映画。
子供のときには気づかなかったけど、かなり大人向けの映画だと思う。
ところで、ヒルってあんな短時間でたくさん体に張り付いてくるんだ?怖っ。
少年達の冒険って見てるだけで本当にワクワクする。 スーパーからダン...
少年達の冒険って見てるだけで本当にワクワクする。
スーパーからダンボールを拝借して秘密基地を作っていた小学生時代を思い出しました。
そんな小学生時代の仲良しグループは、今誰1人として連絡先すら知らないのでみんなそういうもんか…悲しいかな、でも少し安心しました。
そばにいて
死体探しをする少年4人の話。
家庭に問題を抱える少年4人が行方不明になっている少年の死体を見つけた話を聞きつけ自分が発見者になり英雄となるため、死体を目指す旅に出る。
大人になりそれぞれの道に進むが12歳の時過ごした経験は永遠で、親友はいつまでも親友である。
現実逃避の願望が冒険という形を取って表れている
かなり好きな映画。ストーリーの秀逸さ、森林や湖といった映像の美しさ、途中で挿入される音楽の軽快さ等、どれを取っても最高。
主人ゴーディら4人の少年は、死体探しを行って有名になることを目的に冒険を始める。しかし、これは建前なのだろう。彼らの家庭環境は良いとは言えず、それぞれが問題を抱えている。ゴーディの親友クリスが、冒険の道中で「自分を知る人がいないところに行きたい」と言っていることから分かるように、冒険の本当の動機は現実逃避にあることが窺える。皆子供なりに辛いことがあり、ストレスを抱えながら生きている。そんな彼らの気持ちに共感できる部分があり、切なくなる。冒険を終えて、自分達の住む町に帰って来たときの彼らの呆然とした表情からも、現実逃避の願望が冒険の根底にあることが分かる。うんざりする現実に帰って来てしまったこと、そして楽しい冒険の時間は2度訪れないことが表現されていてるのが秀逸。
何か懐かしい
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主人公ら4人は2日かけて線路上を歩き、別の少年の死体を捜しに行く。
その死体を見つけたというチンピラの話を盗み聞いたためだった。
主人公は夭折した優れた兄と違い、両親の愛をあまり受けていなかった。
仲間らも家庭に問題がある少年達だった。
子供だけでの冒険ならではの紆余曲折を経て死体を見つける。
そこへ例のチンピラらが現れ、それを引き渡すように言う。
少年らは何故かそれに従いたくなく、一人が持ってきた銃で応戦。
こうして遺恨を残しながらも死体を守り抜く。
最初は第一発見者としてヒーローになるつもりだったが、
結局警察に匿名の手紙を出すにとどめた。
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映画を見る目に乏しい私には何がヒットの要因なのか不明だった。
でも何か懐かしい気持ちにはなった。
少年の頃にはこういう冒険心が人一倍強い方だった。
そして些細な事で後先考えずに意地になる心理も良く分かる。
それで痛い目に遭おうが、その時はその事が大切なことなのだ。
本作は超有名だし、数少ないリバーフェニックス出演作品だし、ちゃんと...
本作は超有名だし、数少ないリバーフェニックス出演作品だし、ちゃんと鑑賞し直そうと思った。
吹き替え版だと声優の良し悪しに左右される。
本作は、あえてオリジナル音源にして字幕で鑑賞した。
男なのにお嬢と呼ばれた主人公が、近所の仲間と森へ冒険しに出かけた思い出を小説にした話。
多分、本作は男同士の恋愛を描いている。
そのことをカモフラージュしているのは、この小説を作成している主人公だ。主人公はシカに出会ったことも誰にも話さなかった。まだ語っていない事実があるという可能性を感じる。
森の中で大食い大会のエピソードを語った後、聞き手から、その後どうなったか聞かれて適当に答えたが、そんな終わり方じゃつまんないって言われていた。
話の続きを語り手は用意していなかったと思う。
このエピソードは本作全体と深い関係がありそうだ。
リバーフェニックスの役が良かった。
視聴後、時間をおいてから彼を思い出したとき、感動に包まれそうになる瞬間がある。
Nobody knows the way it's gonna be。 二度とは戻らぬあの日々が封じ込められた青春映画の金字塔✨
1959年の田舎町を舞台に、森の中にあるという死体を探しに出掛けた少年4人の、一夏の冒険を描いた青春ドラマ。
監督は『スパイラル・タップ』のロブ・ライナー。
原作は『キャリー』『シャイニング』の、”ホラーの帝王”スティーヴン・キング。
少年たちのリーダー、クリス・チェンバーズを演じるのは『エクスプロラーズ』の、名優リヴァー・フェニックス。
映画ファンのみならず、広く人口に膾炙している青春映画のマスターピース。世界で最も人気のある映画の一つと言っても過言では無いでしょう。
誰もが経験したであろう子供時代の煌めきと苛立ち、自由と不自由、全能感と無力感を僅か84分の間に綺麗に詰め込んだ、奇跡のような一作。
かつて少年少女だった全ての人に刺さるであろう、万感胸に迫る大傑作!!
もちろん私も大好きです❤️
原作小説のタイトルは「The Body」=「死体」。
「これじゃホラー映画かエロ映画みたいじゃねぇか!タイトル変えろおらぁ!!」と映画会社に言われたので、今のタイトルに落ち着いたらしいです。
もし本作が原作通り『ザ・ボディ』というタイトルだったら、ここまで愛されていなかったかも知れませんね。
ちなみにこの原作小説は未読であります。
『スタンド・バイ・ミー』…。確かに素晴らしいタイトルだが、一つ不満が。このタイトルは本作のテーマソングでもあるベン・E・キングのヒットソングから取られたものであるが、この曲が世に出たのは1961年。本作の主な舞台である1959年にはまだ存在していなかったのです。
バディ・ホリーの「エブリデイ」やザ・コーデッツの「ロリポップ」、ジェリー・リー・ルイスの「火の玉ロック」など、本作のサントラはオールディーズの名曲揃い。ブリティッシュ・インベイジョンより前の、おおらかで牧歌的な曲の数々が映画を盛り上げます。…まだビートルズもストーンズも、ボブ・ディランもビーチ・ボーイズも居ない、そんな時代があったなんてとても信じられないっ!
本作で流れる楽曲は1959年以前のものばかり。だからこそ、61年発表の「スタンド・バイ・ミー」が使われている事が惜しいっ!いやまぁこの歌は確かに名曲だし大好きなんだけど、そこは59年以前の楽曲で統一して欲しかった。こんなん気にするのは自分だけだとは思うんだけどね…。
あまりにも有名すぎる映画。それを今更何をか言わんやと自分でも思うのだが、今回見直してみて何点か気付いた事があったのでそれをピックアップしていきたいと思う。
まず一つ。本作は大人になった主人公による少年時代の回想により構成されている。現在の時間軸があり、そこから主人公が振り返る過去が映画の主な舞台となっている訳です。『フォレスト・ガンプ』(1994)形式ですね。
となると、映画は必然的に主人公の主観によるものになります。つまり主人公が関わっていないことは描く事が出来ません。
しかし、本作にはそのルールに沿っていない場面が出てきます。具体的には町のチンピラであるエース軍団(キーファ・サザーランドが若いっ)が「郵便ポスト打ち」というクソ迷惑な遊びをやっているところ。主人公のゴーディは、自分たちが死体探しをしている最中、エースたちが何を行っていたのか知る由もないのですから、この描写は明らかにおかしい。だめじゃん!!
そんなことはロブ・ライナーだって当然わかっているはず。となると、この描写は意図的に仕込まれている事になる。
一体それは何故か。ここには主人公の職業が”作家”であることが関係していると思われる。つまりゴーディはフィクションの担い手なのです。
この描写を挟む事により、本作で描かれている内容は全てが本当の事では無いんだよ、という事が暗に示されている。冒頭、「クリス・チェンバーズ弁護士刺殺される」という新聞を読み呆然としているゴーディが描かれているので、この少年時代の冒険が丸々嘘っぱちであるとは考えづらいものの、その内容は虚実入り乱れているのでしょう。
では何故、ゴーディは真実を語らずフィクションとして少年時代の思い出を我々に提示したのか。
それはその少年時代の一夏の出来事に、語りたく無い事、自分の胸に秘めておきたい事があったからなのではないでしょうか。
それは何か!という事なんだけど、それが今回気づいたもう一つのこと。
今まで少年たちの友情映画かと思っていたけど、これラブストーリーじゃん!
涙するゴーディの肩をクリスが抱き寄せる描写はラブシーン以外の何者でも無いし、他の少年たちに比べてがっちりとしたクリスの肉体が妙に生々しいのも印象的である。
爽やかな雰囲気とは対照的に、本作には「死」の匂いが充満しており、また女性の登場人物は極端に少ない。一見「生=性」の要素の薄い作品のように見えるのだが、意図的にホモソーシャルな世界を作り出す事で、その背後にある同性への恋慕を覆い隠している、そのような印象を受けました。
こう解釈すると主題歌の「スタンド・バイ・ミー」にも合点がいく。普通友達に「darling」とは言わないもんね。
もちろん本作を純粋な友情物語と捉えても良いのだが、少年の一夏の恋物語と捉える事でまた別の楽しみ方が出来る。
いずれにせよ、まだ何者でもなかったあの頃の自分と重ね合わせながら、この映画でノスタルジーに浸るのもたまには良いのでは無いでしょうか。うん、名画!
ウェンザナイ〜ハズカム〜♪
悔しいな!
過去を掘り起こしてもこんな冒険してない。
4人、この時だけのチームにしろ、人間それぞれ被らず個性がありチームワークがとれていた。
4人の中で賢く冷静なゴーディが年長の不良達が来て取り合いになった時、ピストルを構え威嚇し追い払った。
出発時点では、父に存在を認めて貰えないやるせない気持ちから興味本位の旅だったが。
クリスから自分を評価され進路についても、
「親が駄目なら俺が代わりになってやる、だから頑張れ。」
とまで迷う事ない励ましとアドバイスを受けて内心自信がついたのだろうか。行方不明のその子のことを第一に考えようと思い直し不良から守ったのだろう。
クリスも、ゴーディと進路について最初の希望を変更して進学したらしいと後日譚で紹介されていたが。ゴーディとの話や行動に感化されたのだろうか。
あの泣くシーン、可哀想だった。辛すぎる気持ちが伝わって来た。半分濡れ衣のような事件、二度と嫌だと思ったのだろう。
ゴーディという友の頑張りに自分も知識を身につけ自分を守る気持ちがあったかもしれない。
テディの言動からは、戦争が終わってまだ年数が経っておらず、後遺症気味の父をこよなく愛しそのあとに続こうとする親想いの優しさが感じられる。
バーンは何事にもゆっくりで皆に助けられている。他の子は嫌がらず助ける。嫌だったら誘わないだろう。ホッとできる存在かな。
とにかく、ゴーディとクリスはこの旅で成長したのだ。ただ••••。
また何年後かに、それぞれの様子が見られたら良かったのに、とつくづく思ってしまう。
それは、ゴーディも同じ気持ちだろう。
兄が死に父に愛されず劣等感を抱くゴーディ 兄が不良というだけで悪い...
兄が死に父に愛されず劣等感を抱くゴーディ
兄が不良というだけで悪い人間だと決めつけられるクリス
精神を病んだ父に虐待されるもその父を尊敬するテディ
小太りのバーンはちょっと特にないけど、キャラクターのバックボーンが重く、ストーリーも仄暗い印象
スティーブンキングというだけでホラーだと身構えてしまってるせいかな?
未来のシーンから始まり、主人公の親友が未来で死んでいることも知りながら少年時代の思い出を巡る。
序盤から出てきた列車に轢かれた少年、実体が無く、会話の中だけ、見つかっても足しか映らない、と思いきや、死体となって現れてなんかショック。
死体を見つけヒーローになれることしか考えてなく、死体を見る心構えというか、死が何かを深く考えていないゴーディ達と気持ちがリンクしていたようでした…。
解説を読んでどうして名作なのか勉強しますね。
死体とヒルがビビりポイント。
劇中出てくる車がかわいくてかわいくて。
あんな車なら買って乗り回したい。
クリスがイケメンすぎてイケメンすぎて。
そのクリス役のリヴァーフェニックスの生い立ちもちょっとかわいそうで、さらに映画の見る目が変わりました。
死体を見つけてヒーローになれる
↓
実際に死体を見て、おだって申し訳ない気持ちになる
というストーリーだとおもっていたらもっと深く、約40年経っても語り継がれる映画でした。
21.5.28 金曜ロードショー
今まで一体、何を見ていたのか。
米国からの帰国便(ANA)で通して鑑賞し、これまで考えていたのとは、全く違う映画と思った。少年たちが不明者を探しに鉄道の線路や鉄橋に沿って歩くところと、主題歌しか見ていなかったようだ。
確かに、今の感覚からすれば「12歳でもうタバコかよ」となるのかもしれない。しかし、時代は1950年代末の米国オレゴン州の田舎町、戦争(第二次世界大戦)の影も明瞭に残っている。何よりも、それぞれ異なった家庭環境や才能を持つ4人の少年の過ごした夏の二日間を描いて、彼らが目覚めてゆく瞬間を見事に切り取っている。
映画の終盤で、彼らがその後、どうなったかは示されているのだが、実は、さらに驚かされるのが、4人を演じたそれぞれの子役たちのその後である。
主人公のゴーディは、ストーリー・テラーとしての才能にあふれていたが、両親から愛されていないことを苦に病んでいた。演じたウィル・ウィートンも実生活では、家族との葛藤があったようだ。また、4人のリーダー格で、最も頼もしかったクリスは、明らかに一番能力は高いのに、家が恵まれていないことで、将来を諦めていた。驚いたことに、演じたリヴァー・フェニックスの実人生でも、過酷な運命が待っていた。
つまり、この4人は、それぞれを待っている実人生を、この映画の中で演じきっていたのだ。我々映画を見た者が、強い印象を受けたことも当然である。
長く語り継がれるべき映画と思われた。
「少年期の終わり」
夏になると余計に観たくなり、私はもうどのくらい観たであろうか。
現実に隣町の少年の死体を探しに行く冒険などできる訳ないが、
友人たちと休みを使って大自然の中、線路をひたすら歩いて行くこのような冒険がしたいと、当時少年期だった私は幾度となく妄想した。
しかし、いつからだろう。
ひたすらに「面白い!!」「いいな~」と思っていた作品が、冒頭で何とも言えない気持ちになり、ラストで無性に泣けてきた。
そのようにこの作品に対する感情が変化した時、私の少年期は終わりを告げたのかもしれない。
いずれにしろ、私にとって「スタンドバイミー」は、あの頃も今もこれからも、大好きで大切な作品です。
ホワイト・イズ・ビューティフル♥
『俺は、ろくでなし一家のガキの一人』
ブルーベリーパイの大食い競争とは、実に下品である。
さて、現代の日本でも『普通のゴールデンタイム』でこの類の番組を放送している。早食い、激辛。はてさて、かたや『エスディーチーズ』とかのたまいながら『ジャ○ボ餃子』とか『激辛ラーメン』食べる事を競い合っていたのでは世話がない。自由と民主主義な国であって、基幹産業が先進であるはずの国民が、エンゲル係数の高い生活をしている。また、肥満を笑い者にしているのはかなりグレーな表現だと感じる。果たして、自己管理の不摂生だけで肥満になるわけではない。糖尿病に付いても同じだ。1型と2型があるし、2型であっても、遺伝子の影響も考えられる。つまり、見栄えだけで『よってたかって』ディスるのが良い訳がない。それが白人だけの世界となると、逆差別につながると思う。とうてい、笑えないし、感動できる内容ではない。
このガキ達がベトナムへ行って、自由と民主主義をたてに1975年までそこに居座る。
私だけかもしれないが、12歳の時の友達なんて会いたいと思わない。
中学校に至っては、名前すら覚えていない。卒業アルバムとかも全て廃棄した。『アルバムなんか眺めて何になる』とこの年になると感じる。何しろ、この世にあと9年しかいないんだから、私が少年だったの時の友達なんて、どんな理由があって合わねばならないか?と感じる。
我が家はろくでなし一家ではなかったが、親父がろくでなしみたいに言われていた。私もそう思っていた事もあるが、親父は私の事だけは、他の家族よりも大事にしてくれた。理由は私が鷹であったから♥ではない。寧ろ、飛べないカラス位に見ていたのだろう。
シンプルでとてもいい
スタンド・バイ・ミーを初めて観たのはいつだろう?
TSUTAYAのレンタル?だと思うけどうろ覚え
インディ・ジョーンズの過去作品でインディの少年役をリバー・フェニックスが演じてたのを観て、懐かしくとてつもなくスタンド・バイ・ミーが観たくなって、今回はAmazonプライムで鑑賞。
仲良し4人組の少年たちの1人がたまたま盗み聞きした情報で、4人は死体を探す旅に出る。
この死体を探すなんて時点で、何にでも興味津々な少年なたちの度胸試しのようなもの。
いろんなハプニングに見舞われながら、それぞれの持つ問題、悩みに葛藤しつつ成長していく旅。
改めて観たら、40年近く前の作品だというのに、というかだからなのか、シンプルかつ丁寧でとても面白い。さすが名作。
作品の終わりに幾度となく聞いたスタンド・バイ・ミーもさすがだが、劇中に流れるoldiesがいい。
そしてびっくりしたのが、不良グループのリーダーにキーファー・サザーランド。
ゴーディーのお兄ちゃんにジョン・キューザック。
出てらしたのね。これが再発見出来ただけでも観た甲斐が10倍あった( * ॑꒳ ॑*)⸝
not for me…
初っ端からタバコ吸ってる子供たちで「あっなんか苦手かも」ってなった。
アメリカ流の母をネタにする罵詈雑言も多発されるのもサブい。。。
というかそもそもこの12〜16歳ぐらいのイキってて無鉄砲な感じの少年が苦手なのかも。。。現実でそういうティーネイジャーに今まで接触してこなかったし、彼らがどんな生き物かいまいちよくわかってない。関わらないうちに苦手意識ばかり醸成されてしまっていることに気づいた。。。
おじさんの懐古話をダラダラと聴かされてる気分に近いかな。
苦手なものが詰まった映画だった。。。
是枝監督の「怪物」を観た後だからか、登場人物2人に愛が芽生えてるのではとうっすら感じた。愛は美しいから、なんぼでもあっていい。
この映画で少しは10代前半の少年とはどういうものか理解できたかな?
最高の名作。切ない
少年時代の美しき思い出、未成年なのにパンパコ喫煙シーン盛りだくさんの今じゃコンプラ厳しすぎて出せんでしょってシーンの盛りだくさん。
想像していたイメージと大きくかけ離れた繊細で切ない映画だった。家庭問題がある子や親との関係がうまく行ってない子など、子供たちが自分たちの負の部分を吐露するシーンなど、とてつもなく胸が締め付けられた。名作なのは間違いない。
気分で観たが、とてもいい映画を観たと思った。時代背景も素敵で。言うことなし!
ただ、初めてヒルの本物なのか?アレは。多分本物に近しい物体なのだろうけど、怖すぎて悲鳴を上げてしまった。。。ありゃトラウマだ。
最後のエンディングも素敵で。子役たちの演技も素敵ですね。そりゃ名作です。演技めちゃ上手いな。
若い頃に観たかった…!
「少年たちの青春の1ページ」を描いた、懐かしさや眩しさがたまらない作品。
「名作」との評価が名高い本作。使用された映画タイトルと同名楽曲BEN E KINGの「Stand By Me」はあまりにも有名・・・であるが、恥ずかしながら初視聴。「少年たちが死体を探しに行く物語」という程度のあらすじは何となく知っている程度であった。
冒頭、中年男性が新聞を読んでいるシーンから自身の少年時代の回想に入り、ここからが本編。日本でいうおそらく小学6年生くらいの少年4人が、「ニュースで行方不明になっている少年の死体を見つけた」という話を聞き、死体を探しに行く物語。
「死体を探しに~」の部分だけ抜き取ると、一見ホラーもののようなイメージを持つかもしれないが、ホラー・サイコ要素は無く、少年4人のたった数日の友情・冒険譚。一言で言うと「少年たちの青春の1ページを抜き取った映画」である。
たった数日の出来事を映画にしている訳だが、少年それぞれの性格や境遇、お互いの関係性、将来への不安など、少年たちの関係性が繊細かつシンプルに描かれており、見やすいが見応えのある作品であった。
評論などは腐るほどされている作品なので、小難しい話は置いておき単純に私の感想を述べると、中年真っ盛りの私からすると「懐かしさ」や「眩しさ」を強く感じる作品。家族や将来に対する悩みや不安を、親や教師でなく友達がきちんと理解・共感し、寄り添ってくれる・・・また、仲の良い少年期の友達同士だからこそのバカさ加減みたいなのが、とても暖かく見終わった後は満足感があふれていた。おっさんである自分は前述のような感想であったが、今の10代くらいの方々が見たら、また違った感想になるかな、と思うと面白い。
兄の死や両親から冷遇されていた主人公が小説家になっている描写から、クリスの存在や言葉に救われたんだなと思うと感慨深い。クリスもまたしかりなんだろうけど。
見終わって冒頭見返すと、弁護士になったクリスが刺殺されたという記事を見て、少年期を振り返る作品なんだと、見直して理解。クリスの最期を見るにハッピーエンドとは言えないかもしれないが、後味が悪いとか言う訳ではなく、やはり「良い作品だった」という感想であった。
個人的なおすすめポイントは、少年たちそれぞれが個性があって良いキャラクターであるが、やはり主人公ゴーディとクリスの関係性。こんな友達いいなぁ、といい年こいたおっさんがしみじみ思う。視聴後は「Stand By Me」を聞きながら、回想するのがたまらんです。
さよなら夏の日
食わず嫌いで観て無かった名作のひとつ
Netflixで鑑賞
いろんな評価を沢山耳にしてから観た映画なのですが、大人になる前の少年達の夏の一日を、上手く描いている、なるほど名作と言われるだけあると率直に思いました。
森に死体を探しに出る旅をやった人はいないと思いますが、誰でも自身の同じ年頃のいわゆる「冒険」のエピソードを繋ぎ合わせれば、忘れがたい思い出は沢山あり、この映画を観る事でそれらが思い起こされ、いつまでも愛される理由になっていると思います。
DVDのパッケージを観ると
If I could only have one food to eat for the rest of my life?"
"That's easy. Pez.
Cherry flavor Per.
No question about it."
印象的な夜の森での会話が記されています。
それも、子供らしい無邪気な台詞。
それこそがシンプルでかけがえのない少年時代を表していると思うのです。
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