ジョンズ

劇場公開日:

解説

生き抜くために街角に立ち続けるストリート・ハスラー(男娼)たちの夢と絶望を描いた、異色の青春映画。監督・脚本は、アメリカ・フィルム・インストテュート在学中から3編の短編映画が評価され、卒業してからはCBSテレビボストン支局でドキュメンタリー作品の制作に携わっていたスコット・シルヴァーで、彼の商業映画デビュー作。音楽は74歳の伝説のブルースマン、チャールズ・ブラウンと、ダニー・キャロン。主演は「スクリーム」のデイヴィッド・アークエットと「マーズ・アタック!」のルーカス・ハース。共演は「ボルケーノ」のキース・デイヴィッド、「ロスト・ワールド」のアーリス・ハワード、「M★A★S★H」のエリオット・グールドほか。96年度サン・セバスチャン国際映画祭、最優秀監督賞を受賞。

1997年製作/96分/アメリカ
原題:Johns
配給:ゼアリズ=アドバ・ピクチャーズ
劇場公開日:1997年9月13日

ストーリー

ハリウッドのサンタモニカ通りでストリート・ハスラーとして暮らすジョン(デイヴィッド・アークエット)は、明日は誕生日、しかもクリスマスという日に、何者かに大事にしていたスニーカーを盗まれてしまう。今までろくな誕生日を迎えたことのなかった彼は、明日だけは贅沢にパーク・プラザ・ホテルに泊まり、最高の一日にしようと金を貯めて靴底に隠していたが、その靴を盗まれて無一文になってしまう。そんなジョンをいつも陰から見つめ続けるドナー(ルーカス・ハース)は、街角に立つようになってまだ経験が浅い。彼にとってジョンは心から頼れる友人であり、それ以上の熱い思いを感じていた。しかし、ストリートには真の友情はないと考えているジョンは、相手の一途な気持ちに対し、つれない態度をとる。そればかりかドナーの優しさにつけこみ、金を調達させようとする。だが、ドナーは金を用意する代わりに、2人でルネサンスのテーマ・パーク、キャメロットへ行こうと提案、今の生活から足を洗おうとジョンを説得する。そんなドナーにジョンは腹を立て、冷たい態度で接する。どうにか金を稼いだジョンだが、チンピラの魔術師ジミーにその金を巻き上げられ、ボコボコにやられた挙げ句、今日中に借金を返済するようにと脅される。その頃ドナーは、ジョンの手助けをしようとストリートで客を引く。ドナーはどこからか金を持ってきて、ジミーにジョンの分を返済した。ついにドナーと共にキャメロット行きを決めたジョンだが、今度はその旅費の捻出のため、ドナーが引き止めるにもかかわらず、再びストリートに繰り出す。だが、最後の客を迎えたジョンは、些細なことで客の怒りを買う。ドナーは迎えに行ってみると、彼はモーテルの一室で撲殺されていた。ドナーは「靴を盗んだのは僕だ」と涙ながらに告白。彼はジョンの形見の靴を履き、長距離バスで街から出ていった。

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