ショウ・ボート(1951)

劇場公開日:

解説

24年間にわたるヒット・ミュージカル・プレイ「ショウ・ボート」は、エドナ・ファーバーのベスト・セラー小説に基づいて、ジェローム・カーン=オスカー・ハマースタイン2世のコンビの作によるものだが、その映画化はこの作品が3度目。「アニーよ銃をとれ」と同じくアーサー・フリードが製作しジョージ・シドニーが監督したテクニカラー版1951年度作品。脚色は「ジキル博士とハイド氏(1941)」のジョン・リー・メイン、撮影のチャールズ・ロシャー、舞台振付けのロバート・アルトン、音楽監督のアドルフ・ドイッチェは夫々「アニーよ銃をとれ」と同じスタッフ。配役はマグノリアに「花の合唱(コーラス)」のキャスリン・グレイソン、ジュリーに「パンドラ」のエヴァ・ガードナー、ゲイロードに「アニーよ銃をとれ」のハワード・キール、アンディ船長にジョウ・E・ブラウン。その他アグネス・ムアヘッド「サマーホリディ」、ダンスチームのチャンピオン、ロバート・スターリング「渓谷の銃声」、アデール・ジャーゲンス「千一夜物語」らが出演する。

1951年製作/107分/アメリカ
原題:Show Boat
配給:MGM日本支社
劇場公開日:1952年4月3日

ストーリー

ミシシッピーの流れを行くショウボート。アンディ船長と継母パーシィ(アグネス・ムーアヘッド)に育てられたマグノリアは、美しい娘盛りを迎えていた。彼女と仲良しのジュリーは、ショウボートの主演女優だが、ハーフ児の身で白人俳優スティーブンと結婚していることが法に触れて、去って行かねばならなかった。入れ替わりに、粋なバクチ打ちのゲイロードが、スティーブンの後釜として乗り込んで来た。マグノリアはたちまち彼と恋に落ち、駈け落ちしてシカゴで愛の巣を営んだ。だが幸福は1年と続かず、ゲイロードはバクチに凝って財産を失い、マグノリアが妊娠していることも知らずに、姿を隠してしまった。悲しみのマグノリアは、昔ショウボートにいたダンサー・チーム、エリーとフランク(マージ&ガワー・チャンピオン)の世話で、ナイト・クラブに歌手として職を求めた。偶然そこには、スティーブンに捨てられ酒浸りになっているジュリーがスターとしていた。ジュリーはマグノリアの不幸な姿を垣間見て、彼女に職を与えようと、ひそかにそこを立ち去って行った。やがてマグノリアは父と再会し、ショウボートに帰ってキムという女の子を生んだ。そして5年、ゲイロードはある船の中でジュリーと会い、キムのことを知った。彼は矢も楯もたまらずショウボートに帰って行った。今はすっかり地道に帰ったゲイロードを、マグノリアは心から迎えるのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

1.0フランクとエリーの踊りが凄いが。それだけ。

2023年9月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
マサシ

5.0ミュージカルの名作、感動の涙がでました

2018年9月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

舞台は1890年頃、ミシシッピ川流域の田舎の町まちを巡業して回るショウボートと冬の大都会シカゴ
冒頭のショウボートが町に近づいてくると、その音楽が聞こえると綿畑で忙しく働く黒人達も、南部の邸宅に住まう白人の男女も、一斉にそちらを向いて駆け寄ってしまう

歌と特にダンスに米国のショウビズの底力の凄さがひしひしと感じる
ショー仕立てで興行の宣伝をしながら接岸するシーンはもう圧巻
シカゴのキャバレーでの年越しショーでの夫婦でのダンスもそのレベルの高さに目を見開きます
振付はロバート・アルトン
彼は映画イースターパレードでジュディガーランド、フレッドアステア、アンミラーという世界最高、史上最高の芸達者に振付した超絶的な振付師
またそれを演じ踊り歌う出演者達の芸の凄さ
笑顔ひとつからして違う
あんな満開の笑顔は常人には決してできない
物凄い練習し経験を積んだプロ中のプロだけができるレベルの笑顔だ

この歌とダンス、そして笑顔
ディズニーランドやシーでその手本にされているのは本作をみたなら直ぐに分かるだろう

演技もまた素晴らしい
特にショウボートのホークス船長役の演技は心に残った

胸糞悪い黒人差別問題も当時の南部の有り様として物語の大事な事件として起こる
ショウボートの中では芸が出来れば皆平等なのに
甲板員兼劇団員の黒人のジョーが、陸の辛い黒人の立場をOl' Man Riverの歌で代弁する
この歌はミュージカル史上でも有名な歌
父なる川ミシシッピ
字幕のオールマンは年寄りの意味old man
何が起ころうとミシシッピ川はただ流れるのみなのだ
冒頭の黒人の子供が水はどこから来るの?と尋ねるのにつながっている

大団円には頬を感動の涙が流れていました

コメントする (0件)
共感した! 0件)
あき240

4.0おぼろげな記憶しかなかったが、改めて観ていると少しずつ思い出のシー...

2016年3月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

おぼろげな記憶しかなかったが、改めて観ていると少しずつ思い出のシーンが目の前に甦ってきた。有名な「オールマン・リバー」を聴き入り、美しいエバ・ガードナーに魅入って、エリー&フランク役のマージ&ガワー・チャンピオンの素晴らしパフォーマンスを楽しんだ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
tsumumiki
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る