趣味の問題

劇場公開日:

解説

趣味の問題が危険なゲームに発展していく様を描いたサスペンス。監督・脚本は「私家版」のベルナール・ラップ。原作はフィリップ・バランの同名小説。共同脚本は「ドライ・クリーニング」のジル・トラン。音楽は「私家版」のジャン=フィリップ・グード。出演は「女優マルキーズ」のベルナール・ジロドー、「溺れゆく女」のジャン=ピエール・ロリ、「ドーベルマン」のフロランス・トマサン、「倦怠」のシャルル・ベルリングほか。2000年フランスコニャック国際ミステリー映画祭グランプリをはじめ3賞受賞。

2000年製作/90分/フランス
原題:Une Affaire de Gout
配給:クレストインターナショナル
劇場公開日:2000年11月18日

ストーリー

フレデリック・ドゥラモン(ベルナール・ジロドー)は、国際的な化粧品会社を経営している五十代の仏経済界の実力者。すべてに洗練された趣味を持ち、大変な美食家である彼が、ある日、レストランで働く美青年ニコラ(ジャン=ピエール・ロリ)に出会う。料理を的確な言葉で表現する才能を持った彼を気に入ったフレデリックは、自分の試食係になるよう多額の報酬を提示する。高級スーツに身を包み、常にフレデリックと行動を共にするようになるニコラ。彼は恋人ベアトリス(フロランス・トマサン)には仕事の内容を明かさず、彼女はニコラが次第に変わっていくことに不審を抱きはじめる。やがてフレデリックは、ニコラがすべての趣味を共有する“もう一人の自分”になることを欲し出し、料理だけでなくありとあらゆる味見をさせるようにエスカレートしていく。人を殴った手の感触を説明させたり、ニコラに女性を先に抱かせてから自分がベッドインしたり。しかしこのことで二人の関係は危険な方向に傾いていき、ついにはニコラがフレデリックを殺してしまう悲劇的な結末を迎えるのだった。

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