自由、夜

劇場公開日:

解説

一九五〇年代末のアルジェリア戦争を背景に、極右組織に追われる活動家の愛と死が特異な緊張と省略の中に描かれる。製作はマルティーヌ・デュラン、監督・原案はフィリップ・ガレル、脚本はベルナール・ランベール、撮影はパスカル・ラペルーサ、音楽はファトン・カーン。出演はガレルの実父モーリス・ガレル、エマニュエル・リヴァ、ラズロ・サボほか。

1983年製作/フランス
原題:Liberte La Nuit
配給:シネマトリックス
劇場公開日:1990年5月25日

ストーリー

アルジェリア独立に反対する極右組織OASがテロを繰り返すパリ。アルジェリア解放戦線を支援する活動家ジャン(モーリス・ガレル)は娘ソフィーを抱えながらも妻ムーシュ(エマニュエル・リヴァ)との関係に悩み別居中。彼らを取り巻くのは人形使いのラズロ(ラズロ・サボ)らだ。テロの高まりの中、ジャンはついに離婚を決意する。そして彼の気持ちを理解できずに悲しみに沈むムーシュは一人、アルジェリア人達の手助けをしてOASの標的となり殺されてしまう。ジャンに訪れる苦しみの日々。その傷心の中出会ったアルジェ生まれの女性、ジェミナ(クリスティーヌ・ボワッソン)にジャンは何故か激しく魅かれてゆく。アルジェリアを追われたフランス人である彼女にとってジャンは敵側の人間であるというのに……。いつまでも続くと思われた海辺での二人の時間。が、OASの銃声が静寂を切り裂くのだった。

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