シャーロック・ホームズの素敵な挑戦

劇場公開日:

解説

極度の麻薬中毒に陥っているシャーロック・ホームズが、フロイドの力をかりて事件を解決する後日談的ストーリー。製作総指揮はアレックス・ウイニッキー、アーレン・セラーズ、製作・監督は「シーラ号の謎」のハーバート・ロス、脚本・原作(立風書房刊)はニコラス・メイヤー、撮影はオズワルド・モリス、音楽はジョン・アディソンが各々担当。出演はアラン・アーキン、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、ロバート・デュヴァル、ニコル・ウィリアムソン、ローレンス・オリヴィエなど。(イギリス)

1976年製作/アメリカ
原題:The Seven-Per-Cent Solution
配給:CIC
劇場公開日:1977年4月16日

ストーリー

1891年春。ワトソン(ロバート・デュヴァル)は、ベーカー街にホームズ(ニコル・ウィリアムソン)を訪れた。なぜならばホームズが、コカイン中毒となり、モリアーティを倒せと、熱にうなされていたからだ。かたわらにはコカインを7%の溶液に薄める注射器が。ホームズに追い出されたワトソンを家で待っていたのは、モリアーティ教授(ローレンス・オリヴィエ)だった。教授は、ホームズから意味のない迫害をうけていると、ワトソンに訴えるが、昔、ホームズの家庭教師を教授がしていた話になると、口をつぐんでしまう。過去の何かが今、ホームズを苦しめていると考えたワトソンは、最近注目の心理学者フロイド(アラン・アーキン)に彼を頼もうと、妻やホームズの兄の助けをかりて、ホームズをウィーンへ連れ出した。こうして治療は数日に渡って続いたものの、以前のホームズには戻れないとワトソンは思った。ある日、フロイドの患者ローラ(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)が、再び麻薬で自殺を計ったという連絡。なんとか病院にかつぎ込まれた彼女は、保護者と名乗るラインスドルフ(ジェレミー・ケンプ)に連れ去られた。さてホームズの出番だ。推理は冴え、ラインスドルフが多額の借金を帳消しにするため、ローラを誘拐したものと判明。かくて、ホームズの勇猛ぶりに、犯人はつかまった。事件は一段落し、ホームズの中毒原因を、というワトソンにフロイドは謎を解き明かした。彼の幼少の頃、母がモリアーティと密通し、それを知った父が母を殺したからだ。数日後、ロンドンへ戻る船の中に全快したホームズの姿があった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

3.0個展の映画化はオーソドックスな展開

2022年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

小説のシャーロック・ホームズと言えば、何といってもジェレミー・ブレット版のテレビシリーズがイメージ通りだろう。

それ以前は、きっとこの映画が、シャーロックのイメージを一身に背負っていたに違いない。それほどに、忠実に映画化してあるように映る。

ところが、コナン・ドイルの原作にはこの作品はなく、いわゆるパスティーシュとして書かれた小説がもとになっている。面白いのは、当時知の巨人と言われた、フロイトも、登場し、今日で言うところのセラピスト的な面接をしている点。

クライマックスの汽車の追いかけっこは、なかなかのスピード感で、ホームズ物としては本当にこれを基準に面白いか、そうでないかを考えたい。

2017.6.6

コメントする (0件)
共感した! 0件)
うそつきカモメ

4.0フロイトを絡ませる発想が面白い。

2020年5月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

20年以上前になると思うが,テレビで放映されているのビデオテープ(VHS)に録画して見ていた。もともとシャーロック・ホームズが好きだったので気に入っていた。その後,ビデオデッキが壊れテープが再生できなくなったので,見れなくなったが,最近,DVDで発売されたので購入した。久しぶりに見たが,やはり面白い。
フロイトをシャーロック・ホームズをフロイトと絡ませるという発想が楽しいところである。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
にゃんこタロー
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る