劇場公開日 1992年2月22日

七小福のレビュー・感想・評価

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4.5泣けた

2022年11月23日
iPhoneアプリから投稿

香港にてだんだん廃れていく京劇。

サモ・ハンが茶餐廳 にて弟弟子が今スタントマンをやっていると愚痴を聞く。今歌おうといい、覇王別記を歌い出す。

レスリーチャンの覇王別記のような京劇のダイナミックさはないけれど、覇王別記(舞台)のように京劇を見る人もいなくなり...

広東オペラが世界遺産になったことを考えると、皮肉です。

鼻デカはきっとジャッキーのことでしょう

エンディングロールの曲はイングランド民謡、文部省唱歌

「思い出」

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RAM

4.0長い散歩

2020年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 「七小福」とは京劇学校・・・実際には中国戯劇学院という香港の役者学校なのですが、その中で舞台に立つことのできる7人の優秀な集団のことらしいです。何も知らずに見てみたのですが、鬼教官みたいな存在のユウ先生(サモ・ハン)と、家庭の事情で京劇専門の寄宿学校入れられた子供たちを描いてます。

 え、サモ・ハンが?カンフーを教えるんじゃなくて京劇を?何だか真面目な映画です。時代は60年代の香港。先ほど見た『イップ・マン外伝』とほぼ同時期です。9歳のアロンが母親に連れられて、集合住宅の中心にある学校へとやってきます。衣食住は面倒みるけど、舞台での収入は学校がいただく・・・そんな契約書にサインをして、アロンは仲間とともに京劇のけいこに励むのです。

 訓練の様子もハードだし、他の科目は勉強しなくていいの?なんて考えてもみます。スパルタ教育で逃げ出す子はいないのか?多分いると思います。10年後の彼らの人数は明らかに減ってましたもん。サムという生徒(多分、サモ・ハン本人のこと)なんて脱走して、何日も経ってから戻ってきましたから。

 西洋文化が香港に浸透して、京劇に目を向ける人も少なくなり、学校を閉鎖すべきなのではと思い悩むユウ先生。折しも女子中心である広東歌劇団との共演でおなご先生に「一緒にアメリカに行きませんか?」などと誘われたもんだから、舞い上がっちゃって・・・という展開になります。

 香港映画のスタントマンをやっているユウ先生の義弟の存在。小劇場ではだんだん収益が上がらなくなってきたために、生徒にエキストラのバイトをさせたりする。これが後のジャッキー・チェンだったり、サモ・ハンだったり、ユン・ピョウだったりするのだ。この事実を後から知ったために評価もちょっとアップ。そうなってくると、「鼻デカ」と呼ばれていたアロンはジャッキーなんだろうなぁ・・・と、ちょっと得した気分になりました。

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kossy