幸福(しあわせ)
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解説

「5時から7時までのクレオ」のアニエス・ヴァルダがシナリオを書き、台詞を添え、自ら監督した日常的なドラマの中に『幸福』の正体を鋭く追求しようとしたもの。撮影はジャン・ラビエとクロード・ボーソレイユが担当、音楽はW・A・モーツァルトのものを使っている。出演はテレビスターのジャン・クロード・ドルオーその妻クレール・ドルオーは全くの素人。「ダンケルク」のマリー・フランス・ボワイエ、ほかにサンドリーヌ・ドルオー、オリヴィエ・ドルオーなど。製作は「シェルブールの雨傘」のマグ・ボダール。六五年度ルイ・デリュック賞、ベルリン映画祭審査員特別賞を受賞している。

ストーリー

フランソワ(ジャンクロード・ドルオー)は妻テレーズ(クレール・ドルオー)、ジズー、ピエロら二人の子供と平凡で実直な生活を送っている。そんな彼にとって新しい事件が起ったのは、近くの町まで仕事で出かけ、電話をかけるために立ち寄ったときたった。受付の娘と二言三言言葉を交したが、彼はなぜか彼女に好意を感じた。二度目にあったとき、二人でお茶をのんだ。娘はエミリーといい、彼と同じ町に転勤が決り、部屋も見つけたことを話した。もう二人は愛を感じるようになっていた。彼女は彼に家庭があることも知っていたが二人は不自然さも罪悪感もなく、結ばれてしまった。というのも、彼は昔と全く同じように妻も子供たちも愛しており、愛する女性が二人できても、それは幸福以外のなにものでもないからだ。ある休日、例のようにフランソワ一家はピクニックにでかけた。そこで彼は妻にすべてを告白した。テレーズは少し考えてから「あなたが幸せなら私はそれでもいいと思うわ」そう答えた。彼は喜んだ。純粋によろこんだ。そして大人しい彼女がかつて見せたことのない大胆さで夫を求めた。快い疲労に眠った夫が子供たちの声で目を覚ましたとき妻の姿はなかった。池に溺死体となった妻を発見して、彼は悲しんだ。まわりの人々は不幸な事故で愛妻を失なった男として同情を寄せ、とりわけエミリーが心からテレーズの死を悲しんでくれた。日がたつにつれ、彼は昔どおりの働き者にもどった。エミリーが子供たちの面倒をみてくれ、いつの間にかそれが習慣になった。家事をする女性がエミリーにかわったというだけで、きわめて平穏な日日を送るようになっていた。...

作品データ

原題 Le Bonheur
製作年 1965年
製作国 フランス
配給 日本ヘラルド映画

提供:株式会社キネマ旬報社

受賞歴

第15回 ベルリン国際映画祭(1965年)

ノミネート
銀熊・審査員特別賞 アニエス・バルダ

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