サン・ソレイユ

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サン・ソレイユ

解説

ある女性が世界中を旅するカメラマンからの手紙を読むという形式で日本とアフリカを捉えたドキュメンタリー。製作はアナトール・ドーマン、監督・脚本・撮影、編集は「AK ドキュメント黒澤明」のクリス・マルケル、ナレーターはフロランス・ドレー(仏語版)、アレクサンドラ・スチュワルト(英語版)、池田理代子(日本語版)、歌はアリエル・ドンバールが担当。日本語版に関する関係者は、製作を松本正道、翻訳を福崎裕子、台本を原章二と町枝実、台本監督を梅本洋一、演出を野上照代が担当。世界中を旅するカメラマン、サンドール・クラスからの手紙をある女性が読む。それと同時に彼が目撃し記憶した映像が展開される。クラスナは日本とアフリカに惹かれているのだ。まず、カメラはアイスランドの三人の少女を描き出す。続いて函館から青森へ向かうフェリーの中へとワープする。夜明けと共に、都市<東京>へと入ってゆく。こうして日本のスケッチをゆるやかなテンポで映し上げ、やがて、舞台はアフリカへと移ってゆく。ギニア・ビサウの独立の闘士アミルカル・カプラル、彼の遺志をついで大統領となる弟のルイス、そしてクーデターを起こしてルイスを投獄する指令官ニノの映像を次々に甦らせる。そこにヒチコックの「めまい」が挿入される。ムソルグスキーの美しい歌曲が流れる。彼の旅はやがて終りに近づく。

1982年製作/フランス
原題:San Soleil
配給:アテネ・フランセ文化センター
劇場公開日:1986年5月23日

ストーリー

※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。

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映画レビュー

4.0こんなに疲れる映画はアカン湖のマリモ

2019年8月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

萌える

ツマラナイ映画を観た後には、何故か寒いダジャレが出てしまうワタクシですが、コレはつまらなくなかったです。ただ、ただ、ただ、疲れたぁぁぁ。精神作業と集中力の人間耐久としか形容のしようがありません。ただでさえ集中力を要するマルケル作品。ほぼ100分はこたえます。

映像は、アイスランドをファーストカットに使った後は日本中心。ほぼ80%は日本。北海道をフェリーで出発して東京着。首都に腰を据えて、ギニアビサウ、サンフランシスコ、沖縄等を移動。哲学ワールドな詩の朗読はノンストップ。字幕を必死に追いかけて、追いかけて、ちょっと休ませろよと、軽く限界を感じても、まだ30分しか経過してません。こりゃハンパない…

もう、其処からは、毎分発射される言葉の波動砲直撃を、ただ、ただ、ただ、打ち込まれるだけ。本当に疲れた。

でも、理系脳の俺には、ひたすら魅力的な哲学的表現・描写の連続。ノート取る時間が欲しい!

サン・ソレイユとは「光無し」を意味するらしく。この世界は光無しですか?イヤ、結局、救い様の無い人類への、ささやかなな愛情、みたいなもんを、ひたすら見せられてた気がする。

音楽はムソルグスキー。シンセは冨田勲さん。日本の映像は昭和55、6年。風景も世相も、隔世の感あり。記録映像としても、貴重だと思う。

この詩、全文欲しい。

さぁ、この後は三吉彩花だーーー!
もう、今、何にも考えずに済むものが観たい。
切に!

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