さよならS

劇場公開日:

解説

平凡な日常生活から逃げ出した少年が身を投じた盗みと暴力の世界。監督・脚本・美術は「天使が見た夢」のエリック・ゾンカ。撮影はピエール・ミロンとキャスリン・プヨル。出演は「トト・ザ・ヒーロー」のニコラ・デュヴォシェル、ヤン・トレグエほか。

1999年製作/63分/フランス
原題:Le petit voleur
配給:クレストインターナショナル
劇場公開日:2000年9月23日

ストーリー

オルレアンのパン屋で働くエス(ニコラ・デュヴォシェル)は店長に遅刻を咎められ、店を辞めてしまう。堅気に働くことに何の不満のないガールフレンドの助言に耳を貸さないどころか、もらったばかりの彼女の給料を持ち出してマルセイユへ向かい、ギャングの一味として新しい生活を始める。金持ちの家から金品を持ち出してはボクシングの練習に打ちこむ日々。新入りが必ずやらされるおばあさんの世話から始まり、娼婦のボディガードと順調に仕事を任されていく。ある日、年の近い仲間とボクシングの試合をすることになった。相手は試合直前にケガをして、エスが病院まで付き添っていた。エスは相手のケガした個所にパンチを浴びせて勝利を収める。やがて彼は上役の運転手を務めることになった。が、一室で上役のイチモツを口に入れられ、涙にむせるエス。そんな折、一味で空き巣に入った家に警察がやってきて、逃げるどさくさに紛れて上役の弟を窓から突き落としてしまう。仲間から追われるはめになり、町をさすらうエスはかつて世話をしたおばあさんを目撃。彼女がお金をおろす光景を見たエスは人影で彼女を襲う。だが激しい抵抗に合い、何も奪えずじまい。フラフラのエスは一味に逆襲され、首を切られて道端に倒れてしまう。その後パン工場にキビキビと立ち働くエスの姿があった。オルレアンの彼女宛てに、彼はもらったばかりの給料を封筒に入れている。

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