ザ・メッセージ

劇場公開日:

解説

イスラム教の開祖マホメットとその教えにしたがう殉教の戦士たちの戦いを描くスペクタクル。製作・監督はシリア・アラブ共和国生まれで、渡米後TVシリーズ「シーザーの戦争」で認められ、これがデビューのムスタファ・アッカド、脚本は「ワーテルロー」のハリー・A・L・クレイグ、撮影は「トパーズ(1969)」のジャック・ヒルドヤード、音楽はモーリス・ジャールが各々担当。出演はアンソニー・クイン、イレーネ・パパス、マイケル・アンサラ、ジョニー・セッカなど。なおこの作品は、日本公開の英語版のほかに、アラビア語版が作られており、これにはアンソニー・クイン等西欧スターは出ていない。

1976年製作/アメリカ・モロッコ・リビア・サウジアラビア・クウェート合作
原題:The Message
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1977年3月19日

ストーリー

西暦610年、メッカの町。富裕な貴族が奴隷を持ち、貧富の差は激しい。彼らはカーバの神殿に300余の神を祭り、偶像崇拝に明け暮れていた。メッカは、マフズーム家のジャフルや、アブド・シャムス家のスフヤン(マイケル・アンサラ)などの支配者によって征服されている。その頃、メッカ近郊のヒラー山洞穴で1人の男が、天使により啓示をうけたという噂が流れ、若者の間で反響を起こした。邪神像でなく唯一絶対の神アラーの使徒とし、現状のままでは、終末も近いことを予言し、社会矛盾をとくマホメットの出現だ。スフヤンらにとって、これはまずい出来事だった。彼らは、マホメットとアラーの神を信じる者へ日ごと迫害を加えていく。だが、若者たちは、マホメットのメッセージに耳をかたむけ、それを書きとめた。かくて、イスラム教典『コーラン』は生まれる。やがて、村八分にされたマホメットはメッカでの伝道を断念し、北の町メディナに移った。信徒たちにより、レンガ造りのささやかな聖堂も出来た。ターイフの町では信者は追われ、彼らの日々は苦しい。だが、巡礼者7人がアカバの谷間で彼の教えに従う『アカバの誓い』も行なわれた。家もなく、あらゆるものを押収されたイスラム教徒らは、自分の信念のため、メッカ軍と戦わねばならぬ事を悟った。624年3月、ジャフルとスフヤン一味とイスラム軍は紅海沿岸のバドルで激突する。イスラムの奇跡的な勝利は、翌年の敗北へと続いていった。戦いの連続は教徒達の団結をさらに強くしていき、かつて一国家にまとまったことのない多数の部族間に統一の動きが現われてきた。628年。1400名の信徒を率いてメッカ入りしたマホメットは、メッカとの間に10年間の休戦条約を結び、さすがのメッカ軍も予言者の前に屈し、カーバの300体の邪神像は破壊され、聖堂は唯一神アラーの礼拝の場となるのだった。

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