ザ・デイ・アフター

劇場公開日:

解説

アメリカ中部のカンサス市で核ミサイルが爆発する前後の数日間を描くドラマ。ABCテレビの子会社ABCサークルが製作し、83年11月20日にABC系列で放送され、視聴率は46%(シェアは62%)だった。製作はロバート・パパジアン、監督は「スター・トレック2 カーンの逆襲」のニコラス・メイヤーでこれが初めてのTVムーヴィ演出作品。脚本はエドワード・ヒュームが、撮影はゲイン・レシュー、音楽はデイヴィッド・ラクシンが担当。特殊効果を「超能力学園Z」のロバート・ブララックが手掛けている。出演はジェイソン・ロバーズ、ジョベス・ウィリアムス、スティーヴ・グッテンバーグ、ビビ・ベッシュ、カイル・アレッター、ジョーガン・ジョンソンなど。カンサス州カンサス・シティとローレンスでロケ撮影された。日本版字幕は清水俊二。イーストマンカラー、ビスタサイズ。1983年作品。

1983年製作/アメリカ
原題:The Day After
配給:松竹富士
劇場公開日:1984年1月14日

ストーリー

ある年の秋、東西緊張が高まり、ソ連軍武装師団が西独に侵入、と同時に東独で反乱が発生した。米カンサス・シティの外科医ラッセル・オークス(ジェイソン・ロバーズ)は、娘マリリンから恋人とボストンに行くと聞かされる。カンサス・シティの南40マイルにあるハリソンヴィルのダールバーグ家では、長女デニーズが恋人のブルースと日曜に結婚するので、その準備に追われていた。家へもどったラッセルは、妻のヘレン(ジョーガン・ジョンソン)とTVを見ながら話しあう。「62年のキューバ危機の時みたいね」「あんなことにはならんさ」。ウィリアム・マッコイ1等兵は、休暇のために帰宅していたが、またホワイトマン空軍基地へもどる。ジム・ダールバーグ(J・カラム)は、子供たちと一緒に地下室に水、食糧を運び込む。カンサス・シティの西38マイルにあるローレンスの大学病院に向う途中で、ラッセルは核シェルターへの避難命令を伝えるラジオ放送を聞く。町はパニック状態と化し、基地から戦略爆撃機が、サイロからICBMが飛びたっていった。大学教授のジョー・ハクスリー(ジョン・リスゴー)は大学で、30分以内にソ連のミサイルが飛来することを知る。午後3時38分、カンサス・シティで核ミサイルが爆発した。熱風がビル、樹を破壊し人々は一瞬のうちに死亡。ガレキの下で断末魔のうめきが聞こえた。ローレンスの大学病院についたラッセルは、助手のサムやナンシー看護婦(ジョベス・ウィリアムス)の協力を得て救護活動を開始する。ダールバーグ家に被爆した学生のスティーブン(スティーヴ・グッテンバーグ)がやってきて、彼も一家と同じ地下室に避難する。長い時間がたった。ダールバーグ一家は、崩れ落ちた教会で行なわれたミサに参加。途中で倒れたデニーズをジムがローレンスの大学病院へ運んだ。ラジオから『我々は敗北していない。現在は停戦が成立、再建に努力しよう』という大統領の声明がながれる。不足する水や食糧をめぐって各地で暴動や掠奪が起こった。ジムは難民に射殺され、大学病院ではナンシーが殉職死し、放浪の末に病院にたどりついたウィリアム1等兵も力尽きて死亡した。体力が急速に落ちて来たラッセルは、死を悟り自宅にもどることにした。自宅はガレキの山だった。その中に焼けただれた婦人用の時計を発見した。ヘレンのものだ。そこへ1人の老人が近づき、オレンジをさし出す。無言のまま2人は抱きあうのだった。

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