殺意の瞬間(1956)
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殺意の瞬間(1956)

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解説

自分だけが生きるために人を殺すのを何とも思わないような人生の裏面を怖しいまでに鋭く描いた「わが青春のマリアンヌ」に続くジュリアン・デュヴィヴィエ監督作。オリジナルストーリーはデュヴィヴィエが「我等の仲間」で使ったことのある俳優で、作家でもあるシャルル・ドラ及び映画評論家として知られるモーリス・ベッシイの二人と協力して書き、デュヴィヴィエとドラにP・A・ブレアルの三人が脚色と台詞を担当。撮影は「空と海の間に」のアルマン・ティラール。出演者は「その顔をかせ」のジャン・ギャバン、「賭はなされた」のダニエル・ドロルム、「神は人間を必要とす」のジェラール・ブラン、リュシエンヌ・ボガエル、「いとしのカロリーヌ」のジェルメーヌ・ケルジャン、「肉体の悪魔」のガブリエル・フォンタン。

ストーリー

パリの市場に近いレストラン“オー・ジノサン”の店主アンドレ(ジャン・ギャバン)のもとへある朝みすぼらしい娘が訪ねて来た。カトリーヌ(ダニエル・ドロルム)という名で十八歳、アンドレが二十年前に離婚したガブリエル(リュシエンヌ・ボガエル)の娘だった。母に死なれ、ここを頼って来たというカトリーヌに、アンドレはすっかり同情、彼女を引取ることにした、ガブリエルは昔アンドレに苦しい思いをさせたが、カトリーヌは見たところ優しい女だった。アンドレは若い医学生ジェラール(ジェラール・ブラン)を我が子のように可愛がっていたが、カトリーヌはアンドレの気持をジェラールから自分の方へ向けようと色々な手管を弄した。一夜の偶然は、アンドレとカトリーヌを結びつけた。結婚式もすませ、カトリーヌは女主人におさまった。ある日、アンドレは意外な知らせを受けた。ガブリエルが麻薬中毒で苦しんでいるというのだ。ガブリエルは生きていたのだ。彼女の下宿先を訪れたアンドレは、そこにやつれ果てたガブリエルの姿を見出した。アンドレはカトリーヌに裏切られた怒りで彼女をマルヌ河畔で居酒屋を営む自分の母の許へ預けた。この老夫人の一徹な性格は放らつなカトリーヌには最悪の姑であった。とうとう耐え切れなくなったカトリーヌはジェラールをマルヌ河畔に呼出し、以前からガブリエルと相談していた怖しい計画を打明けた。二人で共謀してアンドレを殺し、レストランを乗取ろうというのだ。だが彼はかえってカトリーヌの正体に驚き、この場でアンドレと三人対決しようと言い張る。その瞬間カトリーヌの脳裏を或る恐ろしい考えがかすめた。アンドレに総てが発覚するのを恐れたカトリーヌは遂にジェラールに麻酔薬をかがせ、自動車に乗せて河に沈めてしまう。だが死体が引き上げられ、薄々事情を悟ったシャトランはカトリーヌを強制、ガブリエルと対決させようとする。カトリーヌはジェラールの愛犬セザールに無惨にも喰い殺され、総ては明らかとなる。...

作品データ

原題 Voici le Temps des Assassins
製作年 1956年
製作国 フランス
配給 東和

提供:株式会社キネマ旬報社

DVD・ブルーレイ

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