この神聖なお転婆娘

劇場公開日:

解説

フランスでも絶頂の人気のある“ベベ”ブリジット・バルドーの、今度はミュージカルをアレンジしたコメディ。ジャン・ペリルの原案を「素直な悪女」の監督ロジェ・ヴァディムと「殿方ご免遊ばせ」の監督ミシェル・ボワロンが合作してシナリオ化し、ヴァディムが台詞を担当、ボワロンが監督にあたった。撮影監督はジョゼフ・ブラン。音楽は「殿方ご免遊ばせ」のアンリ・クロラと、ユベール・ロスタン。主演は「殿方ご免遊ばせ」に次ぐバルドーと、「巴里の空の下セーヌは流れる」に特別出演していたシャンソン歌手ジャン・ブルトニエール、「火薬に火」のフランソワーズ・ファビアンの三人。助演には「リラの門」のレイモン・ビュシェール、「モンテカルロ物語」のミッシャ・オウア「幸福への招待」のダリー・カウル「巴里の気まぐれ娘」のベルナール・ランクレ等が顔を見せる。

1956年製作/フランス
原題:Cette Sacree Gamine
配給:NCC
劇場公開日:1958年5月9日

ストーリー

巴里はモンマルトルのナイト・クラブ「ミシシッピ」の持主ラトゥル氏(ベルナール・ランクレ)には、お転婆なブリジット(ブリジット・バルドー)という一人娘がある。贋ドル事件で警察の追求をうけた彼は、パパの本当の仕事など露知らぬ娘を事件にまき込まぬため、ナイト・クラブの歌手ジャン(ジャン・ブルトニエール)に学校から娘をつれ出して、スイスの彼の雲がくれ先に届けてくれるようにたのんだ。ジャンは叔父というふれこみで、やっと彼女をつれ出した後、一時自分の家にかくまったが、翌日は仕事に出かけているうちに彼女はお転婆ぶりを発揮して警察に連行される騒ぎである。ジャンが身柄引受けにかけつけたが、その帰りのみやげに彼女はちゃっかりと一羽のオームを失敬してきている始末。もっともこのオームが贋ドル団一味の大切な目印とは少しも知らずに……。一方ジャンには精神病科の女医リリー(フランソワーズ・ファビアン)という美しいフィアンセがいたが、ブリジットが彼の家にいるので大変雲行きが悪い。その夜「ミシシッピ」ではジャンの初日のショウがはじまった。ところが留守宅では又大騒ぎが展開している。彼が持主をさがして新聞広告を出しておいたオームが目印となって、ジャンの家には怪人物が贋ドルの詰ったトランクを持ちこんだり、運び出したり、遂には下男ジェロームがのされてしまった。彼を気づかせてからブリジットは急を知らせるべく二人でナイト・クラブに急ぐ。舞台裏にもぐりこんだ二人はそこでマネージャー達の悪事相談を立聞きし、立場の危くなっているジャンを救うため、ブリジットは踊子姿で舞台にとび出した。しかし既に舞台は一味に囲まれていた。ジャンと彼女が時間をかせぐ為に、プログラムにないショウをつづけるうちに、リリーがそこへやってきたり、下男ジェロームの友達連中がかけつけたり、ナイト・クラブは大乱闘の場となった。やがてスイスから舞いもどったラトゥール氏が、ジャンの家のブリジットの書置きをみて警官隊をひきいて到着、騒ぎはおさまり、贋ドルの主犯はマネージャーであることも判明。事件は落着した。それから一年後、ブリジットは赤ちゃんを抱いてジャンに言っていた。「この子はパパにそっくりだわ」と。

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