ゴーストタウンの決斗

劇場公開日:

解説

「ブラボー砦の脱出」「OK牧場の決斗」のジョン・スタージェス監督の西部劇。保安官として平和に暮らす男に、過去の悪事の仲間がつきまとうという「西部の旅がらす」のロバート・ティラーと「襲われた幌馬車」のリチャード・ウィドマークの2人のスターの性格を対立させた劇設定である。マーヴィン・H・アーノルドの原作を「縄張り」のウィリアム・バワーズが脚色、撮影監督は「魅惑の巴里」のロバート・サーティース。出演者は他に「サヨナラ」のパトリシア・オウエンス、「友情ある説得」のロバート・ミドルトン等。マウント・ホワニイやデス・ヴァレイにロケが行なわれた。製作ウィリアム・ホークス。

1958年製作/アメリカ
原題:The Law and Jake Wade
配給:MGM
劇場公開日:1958年7月15日

ストーリー

ニュー・メキシコ州のマーシャルをつとめるジェーク・ウェード(ロバート・ティラー)は町の人人から信頼されていた。美しい婚約者ペギー(パトリシア・オウエンス)と愛し合い、彼の保安官任官以来町は平和に栄え、総てはうまくいっていた。そのジェークがある夜町を秘かに抜け出し、遠く離れた隣町に姿を現わし、牢を破って縛り首を宣告されていた男をさらい、町の男たちを倒して引き上げた。これにはわけがあった。彼はその男、クリント・ホルスター(リチャード・ウィドマーク)に借りを返したのだ。数年前クリントの強盗仲間だった彼は縛り首になるところを救けてもらったことがあったのだ。義理を果たしたジェークはクリントと別れて1人遠い町に帰った。ところが翌日の夜、ジェークはクリント一味に襲われ、ペギーと共に町から秘かにつれ出された。銀行強盗を働いた頃、1人で大金を持って姿をくらましたジェークに、その隠し場所を吐かせようとクリントは彼を狙っていたのである。ペギーをかかえて咄嗟に断崖に身を投じ逃亡を計ったがそれも失敗し、一行はコマンチ・インディアンの襲来で廃墟と化した集落についた。その墓地に金は埋めてあった。しかし一行はコマンチに狙われていた。夜に入ると襲撃があり、必死の戦いの後、一味はクリントと、嘗てジェークの相棒だったオルテロ(ロバート・ミドルトン)を残して全滅した。縛られていたジェークもペギーの活躍で辛くも難をのがれた。執拗に迫るクリントの銃の前に、ジェークは金包みを掘った。その上には拳銃が一緒に埋めてあった。一瞬立場は逆転した。ジェークは金とペギーを馬にのせ、オルテロと共に町にたたせて後、拳銃を与えてクリントと正面から対決した。廃墟の中の息づまる撃ち合いの後、ジェークはクリントを倒した。銃声にもどってきたペギーとオルテロをつれて、彼は馬首を、平和に保安官としてくらせる町の方に向けた。

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映画レビュー

4.0敵役のリチャード・ウィドマークの名演に尽きると言ってもよいと思います

2022年2月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ジョン・スタージェス監督の決斗3部作の2作目

「OK 牧場の決斗」 1957年
「ゴーストタウンの決斗」1958年(本作)
「ガンヒルの決斗」1959年

3部作といってもお話は別々ですし、タイトルに3作とも決斗とつくのは邦題だけのことです

タイトル通り、ゴーストタウンでの決闘がクライマックスになります

敵役のリチャード・ウィドマークが特に目立っており、主演のロバート・テイラーを食ってしまってます
観終わってみれば主演の顔はおもいだせず、クリント役のリチャード・ウィドマークの不敵な面構えだけしか記憶に残っていない始末です

前半は退屈、後半になってまあまあ面白いですが、とてもカタルシスを得る程のものではありません

コマンチ族の放つ矢がいきなり突き刺さるシーンはなかなかですが、本作より1年半前に日本では黒澤明監督が「蜘蛛巣城」で壮絶な矢の横殴りの雨を撮っていますから比較するとまあこんなもんか程度です

敵役のリチャード・ウィドマークの名演に尽きると言ってもよいと思います

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