幻影は市電に乗って旅をする

劇場公開日:

解説

失業者二人によって勝手に乗りまわされる廃車寸前の市電の車窓に映る風景を通して、日常に密む夢幻を描き出したドラマ。製作はアルマンド・オリベ・アルバ、監督はルイス・ブニュエル、脚本はマウリシオ・デ・ラ・セルナの原作を基にブニュエルとルイス・アルコリサ、ホセ・レベルタスの共同、撮影はラウル・マルティネス・ソラレス、音楽をルイス・ヘルナンデス・ブレトンがそれぞれ担当。出演はリリア・プラド、カルロス・ナヴァロほか。

1953年製作/メキシコ
原題:La Ilusion Viaja en Tranvia
配給:ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
劇場公開日:1991年4月13日

ストーリー

メキシコ・シティの市電運転手、ファン・コディネス(カルロス・ナヴァロ)と処理工のタラハス(ドミンゴ・ソレル)の二人は明日解体になる運命のポンコツ列車、133番もろともお払い箱に。気晴しに飲もうと会社のパーティに出かけた二人は酔いにまかせて133番を盗み出し、勝手に走らせてしまう。軽い気持から出た行動だったが、ひょんなきっかけでパーティ会場にいた仲間を食肉解体場にある家まで送ることになってしまい、食肉解体場に着いてみると今度は肉片を持った労働者たちが乗り込んできた。それからもキリスト像を待った修道女やら、外国人やら雑多な人々が乗ってきて、ようやく酔いから覚めた二人が市電を廃止された路線から車庫に戻そうとしてもうまくいかない。それに気づいたタラハスの妹、ルーペ(リリア・プラド)が市電を追いかけてきて、客として乗ってきた元運転手のピニリョスが交通局にたれ込もうとするのをうまくかわし、3人は何とか市電をもとの車庫に戻すことに成功する。

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