グレアム・ヤング毒殺日記
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グレアム・ヤング毒殺日記

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解説

実在した今世紀最大のイギリスの毒殺魔、グレアム=フレドリック・ヤング(1947-90)の殺人記録に基づくブラック・コメディ。監督は、オックスフォード大学卒業後、N.Y.のコロンビア・フィルム・スクールにエミール・クストリッツァらと共に学び、短編映画『My Little Eye』(92)が各国の映画祭で好評を博したベンジャミン・ロスで、これが初の劇場用映画。脚本はロスとジェフ・ラウルの共同。製作は前記の短編にも参加した「ビフォア・ザ・レイン」のサム・テイラー。主演は「マイ・レフトフット」のヒュー・オコナー。

ストーリー

少年グレアム・ヤング(ヒュー・オコナー)の宝物は、化学実験セットと看護婦ナース・エスターのヌード写真。彼は図書館に勤めるスー・バトラー(サマンサ・エドモンズ)を通じて、未成年者への貸し出しが禁じられている化学関係の書籍を読みふけった。グレアムは硫化アンチモンと運命的な出会いをし、それに魅了される。ある日、友人のニックがスーをデートに誘っていることを知り、激しい嫉妬に駆られた彼は、アンチモンを混ぜたマスタードを塗ったサンドイッチをニックに食べさせ、彼の代わりにスーとデートに出掛けた。継母にポルノ雑誌と一緒に実験セットを燃やされたグレアムは、彼女にアンチモン入りのチェコレートを食べさせた。やがて継母は倒れ、原因不明の病と診断される。グレアムは、医者が与えた薬にも毒を盛り、彼女の容体や体温を詳しく記録し始めた。やがて彼は、無味無臭の猛毒タリウムを使い、継母にとどめを刺す。すっかり毒殺の魅力の虜になった彼は、父や姉、親戚たちに次々と毒を盛るが、14歳の時に逮捕された。グレアムが精神病棟に収容されて2年後、新しく赴任した精神科医のザイグラー博士(アンソニー・シェール)が彼の治療に、あたる。やがて完治の診断を下されたグレアムは、病棟を出てカメラ会社に就職。仲間たちとも自然に溶け込み、社会復帰はうまくいったかに見えた。しかし、ラボであの毒薬タリウムの入った瓶が何本も並んでいるのを見た彼は、再び沸き起こる殺意の衝動に心が揺れ動く。ついにグレアムは同僚たちに毒入りのお茶を注ぎ、次々と犠牲者が増えていく。間もなく彼は逮捕され、獄中で実母の形見のダイアモンドを削った粉を飲んで自殺した。...

作品データ

原題 The Young Poisoner's Handbook
製作年 1990年
製作国 ドイツ・フランス・イギリス合作
配給 カルチュア・パブリッシャーズ
上映時間 94分

提供:株式会社キネマ旬報社

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