クリープス

劇場公開日:

解説

宇宙生物が地球に襲来し、地球人の体内に入り込んで増殖していくというSF映画。製作はチャールズ・ゴードン。エグゼクティヴ・プロデューサーはウィリアム・フィネガン。監督はこれが処女作になるフレッド・デッカーで、脚本も彼が書いている。撮影はロバート・C・ニュー、音楽はバリー・デヴォーゾン、特殊メイクはデイヴイッド・B・ミラーが担当。出演はジェイソン・ライヴリー、トム・アトキンスほか。

1986年製作/アメリカ
原題:Night of the Creeps
配給:トライスター=コロムビア
劇場公開日:1987年5月16日

ストーリー

宇宙のかなた。宇宙船から1人のETが実験中の狂暴な生命体を放り出した。59年のカリフォルニア。女子大生のパム(アリス・カドガン)が男友達のジョニー(マン・ヘロン)と車の中でしゃべっていると、警官のキャメロンが「斧を持った狂人が逃走中だから気をつけろ」と注意する。キャメロンはパムの前の男友達だった。森に白く輝くものが墜落し、ジョニーが見に行く。中から約15センチほどのなめくじ状の物体クリープスが飛び出してジョニーの口に入り込んだ。狂人がパムを斧で惨殺し、キャメロンが彼を射殺する。ジョニーの死体は大学の研究室に冷凍保存される。27年後、クリス(ジェイソン・ライヴリー)は美人学生シンシア(ジル・ホイットロー)を見初める。ひっこみ思案の彼のためにルームメイトで足の不自由なJC(スティーヴ・マーシャル)が一肌ぬぐ。シンシアにはブラッド(アラン・J・ケイザー)という男友達がいた。彼女と仲良くなるためにブラッドらと同じ友愛会ベータに入ることにした。ブラッドらは入会の条件として死体を男子寮前に置くことを命じた。クリスとJCは学校の研究室に忍び込み、冷凍装置のスイッチを切ってしまう。死体のはずのジョニーが歩き出し研究員を殺す。刑事になったキャメロン(トム・アトキンス)が捜査の指揮をとることになった。現場ではジョニーの死体が消えていた。ジョニーはかつてパムが住んでいた女子寮の部屋にあがり込もうとし、現在の住人であるシンシアが悲鳴をあげる。ジョニーは身体が割れ、なかから多数のクリープスが出て来て地下室へ走り込む。クリスとシンシアは仲良くなる。JCの口にクリープスがとび込んだ。クリスはJCが残したテープを聞く。自分の脳にクリープスが入り込み、そこを母胎として成長すること、彼らは火に弱いことが吹き込んであった。クリープスはどんどん増え、犬にまでとりつく。クリスはキャメロン刑事に会いに行き、2人は警察の武器係(ディック・ミラー)から火炎放射器を無理矢理借り出すと女子寮へ。ベータのクラブ員はみなクリープスにとりつかれ、クリスが射殺し、シンシアが火炎を浴びせた。キャメロンが自分の生命を犠牲にして女子寮を爆破炎上させてクリープスを滅ぼす。よかったと一安心し、そばにいた犬をかわいがろうとしたシンシアの口に、犬の口からクリープスが飛び込む。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.5芝刈機の本家❕(笑)

2011年11月23日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館、DVD/BD

笑える

楽しい

キャスト
ジェイソン・ライヴリー…クリストファー・ロメロ
スティーヴ・マーシャル…ジェームズ・カーペンター・フーパー
トム・アトキンス…レイ・キャメロン
ジル・ホイットロー…シンシア・クローネンバーグ
ウォーリー・テイラー…ランディス
ブルース・ソロモン…ライミ

大学の新入生歓迎会。
シンシアに一目惚れしたクリストファーは先輩達に脅され、肝試しと称し、大学の研究室に保管されている遺体を盗み出す様に命じられる。
しかし、その遺体は、隕石から出て来た宇宙生物が寄生している「さわるな危険」物体だった…

知る人ぞ知る迷作(笑)
「ガバリン」の脚本家でも知られるオタク監督フレッドデッカーのデビュー作品です。

先ず、登場人物の役名からして変😅

ロメロ、カーペンター、クローネンバーグ、キャメロン…
大半が、いかがわしい映画を作った怪しい監督サン達の愛すべきお名前ばかりです😅

デッカーは生粋のホラーオタクなんですね😅

まぁ、これだけで喜んでいたら、本当にオタク丸出しの「そこまで映画」なんですが、本作は違います。

まず、寸足らずのエイリアンが戦うショボい幕開けに唖然😓

やっちまった😣感たっぷりのAIP映画を彷彿させる展開ながらも、時代かわって舞台は学園に…

寄生された連中が、ゾンビさながらに次々と人を襲い始めます😅

明らかにロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」を意識した展開😅

って事は…オープニングのチープな宇宙人バトルは単なる導入😓

凄い展開です😅

しかも、ロメロ作品だけにとどまらず、「悪魔の墓場」の屍まで完コピする熱の入れ様に、こちらのボルテージもMAXに…。
そっくりな顔をした役者までも、きちんと用意しているデッカーに最早開いた口が塞がりません(笑)

更には、寮母の部屋のTVでは伝説のへっぽこ映画「プラン9・フロム・アウター・スペース」を映すマニアぶり😅
この時代にエド・ウッドって…😅
余程のSFやホラー好きじゃない限り、やりません(っていうか、好きでもやりません😅)

ここまで来ると、もう完璧にオタクの域を超えてます💦
ただただ感心してしまいました😅

まるでパクりの見本市…、
じゃなくて💦
オマージュ&リスペクトの塊みたいな本作ですが、後出の作品に与えた影響はでっかい‼

終盤の火炎放射器&芝刈機による大量虐殺は、勿論あの「ブレインデッド」の元ネタですし、
終盤の展開は「ザ・コンヴェント死霊復活」がおもいっきりパクってます😅

最早、贋作とは呼ばせない不動の地位を確立した愛すべきへっぽこ大作と言えるでしょう😂

こんな迷作がDVD化されない日本の価値基準が理解出来ません😢

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かもしだ
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