蜘蛛女のキス
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蜘蛛女のキス

劇場公開日

解説

ファシズムが台頭する南米のある国を舞台にテロリストとホモセクシュアルの交流を描く。製作はデイヴィッド・ワイズマン。エグゼキュティヴ・プロデューサーはフランシスコ・ラマリオ・ジュニア。監督はヘクトール・バベンコ。マヌエル・プイグの同名原作(集英社)を基にレナード・シュレイダーが脚色。撮影はロドルフォ・サンチェス、音楽はジョン・ネシュリング、美術はクローヴィス・ブエノが担当。出演はウィリアム・ハート(85年カンヌ映画祭男優賞/86年米アカデミー賞男優賞受賞)、ラウル・ジュリア、ソニア・ブラガなど。

ストーリー

南米の刑務所の監房の中。そこに二人の男が同じ房に入れられていた。ひとりは政治犯のバレンティン(ラウル・ジュリア)で偽造パスポートを使おうとして現場を押えられたのだった。もう一方のモリーナ(ウィリアム・ハート)はホモセクシュアルで風紀罪に問われて刑務所入りとなったのだった。同房に居合せながらまったく別の世界をもつ二人。映画好きのモリーナは、いつか見た映画の話をバレンティンに語り聞かせている。しかし、バレンティンはその話にうんざりしており、同志と全く連絡もとれず茫然とただ時を過ごす毎日だった。第2次大戦ナチ占領下のパリ、美人シャンソン歌手レニ(ソニア・ブラガ)と青年ドイツ将校の恋--それがモリーナの今語っている映画の内容だった。バレンティンにもかつては愛する女がいた。政治家とゆ着する大資本家の娘(ソニア・ブラガ2役)で、反体制活動家の彼は、活動を続けるために彼女を捨てて旅立ってしまったのだ。ある日、モリーナは、所長の部屋に呼ばれた。実は、モリーナは、バレンティンの地下活動を探るために同房に入れられていたのだった。うまくいけば刑をまぬがれることができるのだ。しかし機密を聞きだすためのバレンティンへの献身工作はいつしか愛情へと変わりつつあり、バレンティンを騙しているという自責の念にかられていた。そうとは知らないバレンティンも、次第にモリーナの愛情を感じるようになってゆく。一方、向いの房に入れられていた顔をおおわれた男が、バレンティンには気になっていた。たえず拷問をうけていた彼は遂に死んだ。バレンティンは、さらされた彼の顔を見て驚いた。なんと、思想家のリーダー・アメリコ博士で、以前、偽パスポートでバレンティンが国外に逃亡させようとして失敗したのは、このアメリコだったのだ。落胆するバレンティン。そのことを所長に告げたモリーナ。そのためにモリーナの釈放が決まった。バレンティンは、出てゆくモリーナに重大なメッセージを頼んだ。使命感に燃えるモリーナは元の街に戻った。母親や友人たちとの久びさの対面のあと、彼は、バレンティンから頼まれた電話番号を回した。約束の場所と時間に出むいたモリーナ。彼は、銃声のもとに倒れるのだった。そのころ、房のバレンティンは、モリーナの語る映画の中にいた。南洋の海辺で愛する女とボートにのる彼……。...

作品データ

原題 Kiss of the Spider Woman
製作年 1985年
製作国 ブラジル・アメリカ合作
配給 ヘラルド・エース=デラ・コーポレーション=日本ヘラルド

提供:株式会社キネマ旬報社

受賞歴

第58回 アカデミー賞(1986年)

受賞
主演男優賞 ウィリアム・ハート
ノミネート
作品賞  
監督賞 ヘクトール・バベンコ
脚色賞 レナード・シュレイダー

第43回 ゴールデングローブ賞(1986年)

ノミネート
最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演男優賞(ドラマ) ウィリアム・ハート
最優秀主演男優賞(ドラマ) ラウル・ジュリア
最優秀助演女優賞 ソニア・ブラガ

第38回 カンヌ国際映画祭(1985年)

受賞
コンペティション部門
男優賞 ウィリアム・ハート
出品
コンペティション部門
出品作品 ヘクトール・バベンコ

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映画レビュー

平均評価
3.6 3.6 (全3件)
  • キス ネタバレ! ゲイ、過激派、テロリスト。 沢山のレッテルを貼って、沢山のレッテルを貼られて、私達は簡単で単純な判断方法を身につけていく。 お互いに見えている世界が違うロマーノとヴァレンティノも、はじまりはそう... ...続きを読む

    ミカ ミカさん  2016年8月27日  評価:4.0
    このレビューに共感した/0人
  • かっこいい映画だった ネタバレ! ゲイの描写が激しかったらいやだな~という先入観で長年、気になりつつも見ていなかった。獄中でサスペンス仕掛けの実にストイックなかっこいい映画だった。そしてゲイの映画を見るたびに、ゲイの主人公を好き... ...続きを読む

    古泉智浩 古泉智浩さん  2014年6月30日  評価:3.5
    このレビューに共感した/0人
  • フィクションが人を救う 若い頃ウィリアム・ハートの大ファンで (「白いドレスの女」カッコ良かったなー) ものすごく期待して「蜘蛛女のキス」を劇場に観に行った訳ですが…。 まだ、若かった私には???だらけで。 カッコいい... ...続きを読む

    小二郎 小二郎さん  2013年7月2日  評価:5.0
    このレビューに共感した/0人
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