空軍大戦略

劇場公開日:

解説

二十世紀の英雄ジェームズ・ボンドを世に送り出した名プロデューサー、ハリー・サルツマン製作の一大戦争叙事詩。S・ベンジャミン・フィッツが共同製作者で「007/ゴールドフィンガー」のガイ・ハミルトンが演出を担当。撮影は二度のアカデミーに輝くフレデリック・A・ヤング。出演者は大作の名に恥じない豪華メンバーで、英国映画演劇界の長老サー・ローレンス・オリヴィエを筆頭に、マイケル・ケイン、ロバート・ショウ、クルト・ユルゲンス、サー・ラルフ・リチャードソン、サー・マイケル・レッドグレーヴ、トレヴァー・ハワード、そして紅一点として「わが命つきるとも」のスザンナ・ヨークが花を添えている。

1969年製作/130分/イギリス
原題:Battle of Britain
配給:ユナイト
劇場公開日:1969年9月26日

ストーリー

ダンケルクの撃退など諸戦の大勝利に酔うヒトラーは、スイス駐在の英大使サー・デイビッド・ケリー(R・リチャードソン)に和平使節を送った。しかし、チャーチル首相下のイギリスは戦闘を宣言した。ここに、イギリス有史以来最大の危機である十六週間が訪れることになった。ドイツの英国上陸作戦は苛烈をきわめ、イギリス軍人の公私にわたる生活に影を投げかけた。英空軍戦闘機部隊司令官ダウディング(L・オリヴィエ)は、戦闘機の不足に頭を悩ましていた。婦人予備空軍の一員であるマギー(S・ヨーク)は、夫ハーベイ(C・プラマー)の任地に行かずに、自らの仕事を選んだ。こうして、劇的な戦闘の幕は切っておとされた。ドイツの爆撃機によって、イギリス南部基地は破壊されてしまった。ケイス・パーク大佐(T・ハワード)は、リー・マロリーの迎撃機の遅いことを攻めた。やがて、ドイツ軍はロンドンへの空爆を始めた。いまや一般市民も戦争の最前線に立たされているのだった。そして母国をナチに蹂躙されたポーランド空軍が、連合軍と共にドイツを迎え撃つことになった。戦争はいよいよクライマックスをむかえた。ゲーリング元師(H・リース)の誤った作戦によって英空軍の反撃は容易になってきた。九月十五日、英空軍は今まで最大の爆撃編隊を迎えた。しかし、スキッパー(R・ショー)達はひるまずこれに応じ、英国空軍は勝利をおさめた。「英国の戦い」として知られるこのドラマは、その夜静かに幕を閉じた。

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映画レビュー

4.0戦争好き向き

2021年8月29日
スマートフォンから投稿

ドラマなし ひたすら空中戦
戦後まだ25年ですから、まだまだ元兵隊もゴロゴロ存命なので、こういうただ単に戦闘を映すだけの作品が日本なんかでも盛んに作られてましたね。

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越後屋

3.0アクションは満喫できる

2021年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

何となく戦争映画を観たくなり拝見しました。
マイケル・ケインをかろうじて知ってる以外、出演者は誰も知らない者のレビューです。。。

気付けば30分以上が過ぎていた。揉め事や企みといった人間模様も特筆することないし退屈な前半だった。

空中での戦闘シーンで少し目が覚めたけど、映像的なスリルは普通。しかし、さすが「空軍大戦略」というタイトルだけあって度々空中シーンが続くので否応にも眠気は軽減された。
 残念なことに、合間にある仲間内でのゴタゴタ話しがあまりにつまらなく、こりゃ戦闘シーン以外に引き付けられる場面はないなと感じてしまった。音楽も必要以上に入れすぎで、私は観てて緊張感が減ってしまった。電話交換してる指令センターみたいな所は面白みがありましたが・・・。

 ただ後半は、メロドラマみたいな場面や、「我々ドイツ軍は出陣するのだ~!」という演説シーン、避難所で待機する住民、そしてパラシュートで脱出~落ちた家で子供がタバコをプレゼント等々コミカルな場面も挟むので、空中戦以外でも飽きない工夫を感じる。人によっては「このシーン何の意味があるの?」 強引に付け加えたように思うかもしれません。

 実写と模型をミックスした手作り感は、この時代ならではのものがあり良し悪しは人それぞれでしょう。私は120分前後、セリフをなくし音楽だけにした空中戦はスリルを感じましたが、全体的には人間模様が感じにくく、アクションを楽しむだけの映画で終わってしまったのが残念。

 アクションシーンを堪能するため、もう一度、観る気になれる映画かな。そうすれば内容ももっと理解できる気がする。

 以上、何の知識もない者が観た感想でした。

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はむちん

3.0ロンドンがターゲット

2020年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy

4.5タイトルが「空軍大戦略」 (笑) 「バトル オブ ブリテン」でいい...

2020年3月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

タイトルが「空軍大戦略」 (笑)
「バトル オブ ブリテン」でいいのに。
 映画の最初に英仏軍敗走後のダンケルクの海岸。W.チャーチルのラジオ演説が流れる
「フランスの戦いは終わった。そして英国の戦いが始まる(battle of France has over, battle of Britain but to begin)」 だったと思う、タイトルは「英国の戦い」でいいのに。

とにかく、本物の軍用機を使っているのにはしびれる。
 チャーチルのラジオ演説の後、いきなり「タンテ(おばさん)」と親しまれた3発のJu-52!
悠々とドーバー海峡を飛行してます。
「おおお!」
 司令官が飛行場に降り立って、双発爆撃機のハインケル(He-111)がずらりと並ぶ列を車で走り抜けます。
「おおお! すげ!」 (←これ観た時は50年前、まだ高校生でした)
ドイツ軍自信満々です。 すぐにでもイギリス本土に上陸するつもり。
 このハインケルも本物。この映画が作られた1969年の時点で、スペイン空軍がハインケルを保持していた。1936年から死ぬ1975年までスペイン総統だった独裁者F.フランコは、ヒトラーと仲良かったもんね。 撮影中2機だけロンドン上空を飛ばせたみたいです。ハインケルを見あげて唖然とするロンドン市民の顔がメイキング映像に残っています。

 目を惹くのが、なんと言ってもイギリス空軍のスーパーマリーン・スピットファイアー。
ロールスロイスエンジンのズズズズズズという重低音。これ聞いただけで、しびれる。
映画では飛行できる3機のスピット・ファイアーをレストアして使いまわしてたようだけど、編隊飛行の美しいこと。

 いや、スピットファイアーとホーカハリケーンがドイツ空軍をバンバン叩き落しましたって話ではなく、メッサーシュミットに撃ち落されて、コクピットから脱出するも、パラシュートが開かず地上に落ちて行くパイロット。
脱出しようとしてもコクピットから足を抜くことができない若いパイロット。
そのまま地上に墜落。
防空管制室のお姉ちゃんが、心配そうな静かな声で「2番機どうぞ」なんていうところに泣きました。

 残念ながら、飛んでいるメッサーシュミットBf-109はラジコン。
飛ばずにエンジンだけ回る場面がありましたが、(実際はBf109をスペインでライセンス生産されたHA-1112-M1Lです。1965年には退役してました)。残念ながらベンツエンジンの音ではありませんでした。まだ飛ぶことができる本物のメッサーシュミットはあるのに。これは残念。
 英軍のレーダー基地を襲う急降下爆撃機Ju-87も残念ながらラジコン。せめてジェリコのラッパと呼ばれた急降下するときの恐怖のサイレン音だけでもなんとかして欲しかったです。ここんとこで白黒でもいいから実写フィルム使ったらどうでしょ、なんて思いました。

 そんな風に飛行機好きには見逃せない映画でしたが、イギリス軍の奮闘を描く映画ではあるけどドイツ空軍の人々を単なる悪役としては描いてないところが好感もてました。
配役も手を抜いてませんね。
ハンス・イェションネク空軍参謀長役は、カール=オットー・アルベルティ。あの朗々としたドイツ語のしゃべりは好きですね。不敵な自信満々のドイツ空軍を演出しています。
最初自信満々だったドイツ空軍。負けるはずのない数でイギリスを空襲するんだけど、はかばかしくない。
怒り狂ったH.ゲーリングが将校を集めて怒鳴り散らした後、気を取り直して
「戦いに勝つために、、、なにか欲しいものがあるか?」
そしたら、将校(ファルケ少佐;モデルはなんとアドルフ・ガーランド)が
「スピット・ファイヤー1小隊が欲しい」
現場は、自信と士気を失ってます。

 一方、イギリス空軍の現場はどうかというと、ますます士気が高り・・・かというとそうではなく、倦怠感が広まっています。そうでしょうね。人がどんどん死んでいくんですものね。
 さまざまな空中戦のシーンは見ものですが、最後の空中戦シーンは戦闘音が消え、音楽だけのシーンが延々と続きます。「これ、いつまで続くんだ?」と思うくらい。
バトル・オブ・ブリテンに参戦した若者たちも「これ、いつまで続くんだ?」とイヤーーーーになっていたでしょうね。Wチャーチルが言う「英雄たち」なんて称賛には関心なかったでしょうね。

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