「ある刑事の孤立無援の戦い」ガントレット　みつまる。さんの映画レビュー（感想・評価）

タイトルの「ガントレット」とは罰を受ける者が、棍棒や鞭を持って二列に並んだ兵士の間を歩かされる刑罰や体罰の一種のことで、時には死ぬまで打たれることもあるらしいよ。
ひえぇぇ〜聞いただけでも痛そうじゃありませんか！
本作のラストで証人護送の最終目的地である裁判所へ改造バスで突っ込んで行く我らがイーストウッドは、道の両側のビルの屋上に配備された警官隊から、雨あられの如く銃弾を浴びせられる。
これがこのアクション映画のタイトルの由来となっている。
イーストウッドはこの迫力ある画を撮りたいが為に、本作を製作したのでは？と思わず勘ぐりたくなる。
本人は当時、付き合っていたソンドラ・ロックをヒロインに抜擢してご満喫だっただろうが、その見せ場へ行き着くまでのストーリー展開が些か大雑把過ぎて、その結果全体的に中身がスカスカの凡庸なアクション映画になってしまった。