「『アルフレド・ガルシアの首を俺に持ってこい』(原題)」ガルシアの首 みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)
『アルフレド・ガルシアの首を俺に持ってこい』(原題)
安酒場のしがないピアノ弾きが、どん底の生活から抜け出す為にガラにもなく悪戦苦闘した結果、更なる悲劇へと見舞われてしまう自業自得な話。
生きるための糧を得るには、お金が必要であることは誰もが分かっていること。
主人公のベニーにとって、無数のハエがたかるガルシアの首が入った薄汚れた布袋は、黄金の塊に見えたことだろう。
だけど、その代償に一体どれだけの命が無駄にされたか。
バイオレンス映画の巨匠S・ペキンパー監督が、もう若くはない初老の男の意地と誇りを描くことに腐心した、もっと評価されるべき傑作だと思います。
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