おもちゃがくれた愛

劇場公開日:

解説

金持ちのわがまま息子と彼におもちゃとして与えられた黒人がまきおこす珍騒動を描くコメディで、フランシス・ヴェベル作のフランス映画「おもちゃ」.”Le Jouet”を基に翻案した。製作は「ワイルドバンチ」のフィル・フェルドマン。監督は「サンフランシスコ物語」のリチャード・ドナー。脚本はキャロル・ンビエスキー、撮影はラズロ・コヴァックス、音楽はバトリック・ウィリアムスが担当。出演はリチャード・ブライヤー、ジャッキー・グリーソン、ネッド・ビーティ、スコッ」シユワーツ、テレサ・ガンジェルなど。ルイジアナ州のバトン・ルージュでロケ撮影。

1983年製作/アメリカ
原題:The Toy
配給:コロムビア
劇場公開日:1983年4月23日

ストーリー

ルイジアナ州。ジャック・ブラウン(リチャード・プライヤー)は只今、失業中の身。父親から残された家も抵当に入っており、なんとかして就職して金を払わなければ銀行に家を取りあげられてしまう。ルイジアナで一大勢力をほこるベイツ産業のビルの前まできたところ、掃除婦の募集をしている。実は前からベイツ産業傘下の新聞「ヒューグル」の記者を志望しているのだが、黒人は採用してくれないのだ。人事部長のモアハウス(ネッド・ビーティ)は彼をみて、即座に断わる。ところが、ジャックもさる者、恋人が訴訟狂で人種差別について訴えるかも・・・とほのめかしてみごとに就職。メイドとして昼食会の給仕に出たものの、U・S・ベイツ社長(ジャッキー・グリーソン)のズボンにスープをひっかけるなどの失敗をやらかしてただちにクビ。次にベイツ傘下のデパートで、夜の掃除夫となるが、碌に働かずにマネキン相手にフットボールなんかしている。それを陰でみていたのが、U・S・べイツの9歳になる息子のエリック(スコット・シュワーツ)。1年にたった1週間だけ学校から家にもどってくるこの息子を眼の中に入れても痛くないほどかわいがるU・Sは、デパートにあるものはなんでもあげると約束していたのだ。エリックはジャックを見て、あれが欲しいといい出す。モアハウスはなんとかおがみこんでジャックに子守りをしてもらうことに。もち論大金をふんだくられたが。木箱に包装されてジャックはベイツ邸へ。1週間2500ドルで正式に仕事を引きうけるが、このエリック少年、わがままでワンパクで、彼は散々なにあわされる。父は仕事に忙しく、ドレスからはみ出そうな乳房をした継母ファンシー(テレサ・ガンジェル)に愛情を奪われたと思っているらしい。その夜、ファンシーに恥をかかされたジャックは家へもどる。モアハウスが家へやってきてl万ドル出すという。1万ドルあれば銀行に借金がかえせて、家も手元に残る。彼は再びべイツ邸にもどることに。彼はエリックに「友人は金では買えない。愛と信用で得るものだ」と言い聞かせる。ジャックとエリックは新聞を発行することにし、父とファンシーのなれそめをインタヴューしたり、執事のバークレーに父にやとわれたきっかけなどを質問。夜、[ビューグル」社に忍び込み、自分たちの新聞[ザ・トーイ」を刷り、翌日くばって廻る。上院議員を始め、お歴々を集めてのパーティ会場にジャックの恋人アンジェラらが、KKK団の資金集めだと抗議にやってきた。「俺にまかせとけ」とジャックは彼女をなだめ、エリックと2人で電気カーをパーティがひらかれている庭狭しと走らせてめちゃくちゃにしてしまう。その夜、ジャックはU・Sに「息子さんを愛してるなら何故抱いてやらないんです?」という。次の日休暇が終リエリックは帰ってゆく。しかし飛行場からエリックは逃げ出し、ジャックの家へ。ジャックは追って来たU・Sとエリックの心を結ばせてやる。U・Sはジャックに「ビューグル」の記者の職を提供する。ベイツ父子が去ったあとに、検事夫人と名乗る女性があらわれ、「貴方はわんばく少年を素直にしたんですって。家の息子をみてやって」と頼む。あわてて、ジャックは逃げ出してゆく。

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