おかしな関係 絶体絶命

劇場公開日:

解説

男尊女卑を信奉するやもめ暮らしの人気漫画家が、こともあろうに子連れ女と恋に落ちる“おかしな”関係を描く。製作はダニー・アーノルド、監督はメルヴィル・シェイヴェルソン、原案・脚色はシェーベルソンとダニー・アーノルド、撮影はチャールズ・ウィーラー、音楽はマーヴィン・ハムリッシュが各々担当。出演はジャック・レモン、バーバラ・ハリス、ジェイソン・ロバーズ、リサ・エイルバッチャー、ライザ・ゲリツェン、ムーシー・ドライアー、ハーブ・エーデルマンなど。

1971年製作/アメリカ
原題:The War Between Men and Women
配給:東和
劇場公開日:1973年3月31日

ストーリー

ニューヨークに住むピーター・ウィルソン(ジャック・レモン)は売れっ子の漫画家。近頃視力がおとろえ、医者の診断も思わしくない。彼によれば、女と犬はいつも悪役で、男だけが孤軍奮闘の正義の士なのだ。それに彼は、人間嫌いで皮肉屋だった。だから40過ぎたいまでもやもめ暮らしである。その彼が、従来の主義とは正反対の事態に首を入れてしまうとは・・。ある日いつもの定期診断を終え、控え室で休憩しようとしたピーターは、女性の患者テリー・コリンズ(バーバラ・ハリス)と危うくぶつかりそうになった。彼の皮肉はテリーを怒らせてしまう。数日後、ピーターの代理人ハワード(ハーブ・エーデルマン)の世話で催された新人発表記念パーティの席上、ピーターは聞き覚えのある笑い声を耳にした。それがテリーだった。彼女はピーターの描く漫画は女性をないがしろにしていると激しく非難し、怒ったピーターは席を立ってしまった。もののはずみで命より大切な眼鏡をこわし、メクラ同然となったピーターは街灯にぶつかってしまった。心配したテリーは、アパートに連れ帰り、傷の手当をした。テリーは3人の子持ちだった。15歳の長女カロライン(リサ・エイルバッチャー)、次女リンダ(ライザ・ゲリツェン)、末っ子デビッド(ムーシー・ドライアー)で、彼女もやもめである。別れた夫は報道カメラマンとして世界中を飛び回っている。テリーは子持ちとはいえ、女らしい魅力があった。ピーターは早速彼女を、アパートへ夕食に招いた。彼と彼女はその夜ベッドを共にした。そして、ピーターの心に並の人間らしい感情がうずき始めていた。すったもんだのあげく、ついにピーターはプロポーズした。晴れて結婚式に臨む2人の前にテリーの前夫スティーブ(ジェイソン・ロバーツ)が不意に出現したからまたひと騒ぎ。いくら別れたとはいえ、3人の子までなした仲である。テリーの気持ちは微妙に揺れ動き、ピーターも内心穏やかでない。それに活発で陽気なスティーブになついている子供たちはピーターになじもうとしない。ある夜、デートで帰宅が遅くなったカロラインのことで、2人の父と1人の母はしつけのことで口論し、怒ったテリーはさっさと引きあげてしまった。あとに残されたピーターとスティーブは、男同志の気安さから、これまでのわだかまりを捨てすっかり意気投合。戦いすんで夜が明けた。スティーブは東南アジアで報道写真を撮るために、2日酔いの頭で去っていった。ピーターの眼はますます悪化した。彼はテリーが同情したから結婚してくれたのだと誤解し、テリーは彼の無理解に耐えられず、彼のもとを去った。手術を終えたピーターをテリーが見舞った。彼は、彼女にスティーブのもとに戻るよう勧めたが、スティーブは異郷の地で取材中に殉職したという。幸い、ピーターはまだ眼が見える。彼は大きな画用紙に、戦乱をのりこえて咲く“最後の花”が人の心に愛を生む、ということを、父の死で最もショックを受けたリンダに語ってきかせた。それは戦争の悲惨さを世界に伝えようとして死んだスティーブの偉さを訴えるものだった、ピーターの新作「最後の花」刊行記念パーティが開かれた。その席上、ピーターはまたテリーの笑い声を聞いた。しかし、どういうわけか、こんどは不快に感じなかった。2人はいまこを本当に理解しあえる気がしたのだ。

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