劇場公開日 1998年8月1日

「スパイおイタ大作戦」オースティン・パワーズ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0スパイおイタ大作戦

2018年2月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

笑える

楽しい

単純

60年代のスパイが宿敵と共に、冷凍冬眠から90年代に復活して…。
007をパロッたおバカスパイコメディ。1997年の作品。

とにかく、オースティン・パワーズのキャラが愉快、愉快!
一応は60年代の花形スパイ。
が、90年代ではスーパー世代ギャップ。
決して二枚目ではないのに、色男ぶっている。
凄腕なんだかそうじゃないのか分からない言動、やる事なす事、これがオースティンの魅力だぜ!
宿敵で、007のブロフェルド丸パクりのDr.イーブル。
個人的に彼も凄いお気に入りなんだよね。
一応悪の総大将なんだろうけど、何だかとてもお間抜け…。
一人二役、マイク・マイヤーズ最高の当たり役。

パロディ、ギャグ、ナンセンスな笑い…。
007を徹底的におちょくってると思いつつ、実はしっかりオマージュが込められている。
昔ながらのスパイ活劇の雰囲気。
悪玉の大陰謀を阻止するという話の分かり易さ。
ユニークなスパイ・グッズの数々。
ちゃんと007してる。

ノリノリの音楽、ポップでカラフル、イケイケなエンターテイメントだが、90年代に蘇ったオースティンの悲哀もそれとなく込められ、彼がかつてのパートナーであったヒロインの母との事を語るシーンは結構しんみり。
それから個人的に、あっさり殺された悪の組織の下っ端の訃報が家族に伝えられるシーンが何か好き。
ザコにだって家族が居るんです!

3作まで作られて、もう暫く経つ。
スパイ映画がシリアスになった昨今…。
今また、オースティン・パワーズにカムバックして欲しい!

近大