エアポート'75

劇場公開日:

解説

数百人の乗客を乗せた巨大なジャンボ・ジェット機ボーイング747が、飛行中に小型機と激突、操縦不能となった。乗客の恐怖と地上の救援活動を描くスカイ・アドベンチャー。製作総指揮はジェニングス・ラング、製作はウィリアム・フライ、監督は「殺しの接吻」のジャック・スマイト、アーサー・ヘイリーの原作をドン・インガルスが脚色、撮影はフィリップ・ラスロップ、音楽はジョン・カカバスが各々担当。出演はチャールトン・ヘストン、カレン・ブラック、ジョージ・ケネディ、エフレム・ジンバリストJr、スーザン・クラーク、ヘレン・レディ、マーナ・ローイ、グロリア・スワンソンなど。

1974年製作/アメリカ
原題:Airport 1975
配給:CIC
劇場公開日:1974年12月14日

ストーリー

コロムビア航空の409便が、定刻通りにワシントンのダレス国際空港を飛び立ち、ロサンゼルスに向かった。飛行機にはさまざまな人たちが乗り合わせている。有名な映画スター、グロリア・スワンソン(本人)とその秘書ウィニー・グリフィス(O・サマーランド)、ロスへ難しい腎臓の手術を受けにゆくジャニス・アボット(リンダ・ブレア)とその母、アル中気味の中年婦人デバニー(マーナ・ローイ)、コロムビア航空副社長婦人のパトローニ(スーザン・クラーク)と息子のジョゼフ、カトリックの尼僧、ルース尼(ヘレン・レディ)とベアトレス尼、かつては有名な喜劇俳優だったバーニー。ジャンボ機の2階にある操縦席では乗務員がそれぞれテキパキと仕事をしていた。ステイシー機長(エフレム・ジンバリスト・ジュニア)、彼を補佐するジョン・ユライアス副操縦士、航空機関士のジュリオ・ロドリゲス、そして多勢のスチュワーデスを指揮するベテランのチーフ・スチュワーデス、ナンシー・プライア(カレン・ブラック)。快適な飛行が期待されていたが予定のコースに濃霧が発生。同機はやむなくソルト・レイク・シティに急拠着陸することになり、下降を開始していた。同じ時刻、ジャンボ機のすぐそばを自家用の小型ジェット機が同じ空港をめざして飛んでいた。操縦桿を握っているのは、ある大会社の重役スコット・フリーマン。フリーマンが胸に激しい痛みを感じた瞬間、操縦桿を握りしめめたまま心臓発作で息絶えていた。小型ジェット機は急カーブを描いてジャンボ機に接近、激突した。前面ガラスが破壊され、副操縦士は機外に放り出された。機関士も即死、機長は重傷を負って操縦不能となった。巨大なジャンボ機と乗客の命はナンシーの手に委ねられた。彼女は地上の管制塔から送られてくる指示と苦しい息の下から辛うじて言葉を押し出すステイシー機長の指図に従い、震える手で操縦桿を握りしめた。一方、地上ではこの緊急事態のために関係者が急拠空港に駆けつけた。コロムビア航空の副社長ジョセフ・パトローニ(ジョージ・ケネディ)、パイロットでナンシーの婚約者アラン・マードック(チャールトン・ヘストン)。そして空軍の軍人たち。競技の結果、ジャンボ機を救う方法はただ一つしかないことが確認された。それは激突の際に鼻先にあいた穴からパイロットを乗り込ませることことだった。直ちにジェット・ヘリコプターの準備が整えられ、マードック、パトローニを乗せて飛び立った。数千フィートの上空でヘリコプターをジャンボと等速にしてからロープを渡し、ジャンボの破壊した穴へ降下しようという、想像を絶する危険な任務は空軍のアレクサンダー少佐が試みることになった。ヘリ搭乗員、そして唯一の生還の望みを託したジャンボの乗客が見守るなか、ロープを巻きつけた少佐は宙に体を泳がせながら徐々に747機に近づく。だがジャンボの窓枠を握んだ瞬間、衝突のショックで裂け、風にあおられていたジャンボの外側の金属板が少佐の命綱のフックをはずした。瞬間、少佐の体は吹き飛ばされ、闇の中に消えた。空港に戻って態勢ををととのえ直す時間はなかった。激しく反対するパトローニを制して、マードックは自らジャンボに向かった。そしてこの計画はマードックの超人的な活躍によって見事に成功し、乗客は無事救出された。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.070年代中盤パニック映画ブーム

2024年1月24日
PCから投稿

パニック映画ブームの一つでそこそこヒットした記憶です。
格別素晴らしいというほどではありませんが、娯楽映画として十分の観ごたえはあります。「大空港」みたような群像劇ではなく、純粋に事故対応映画ですので物足りなさを感じる人も多いでしょう。

参考 パニック映画といえば70年の「大空港」から始まる、という意見がありますが、「パニック映画ブーム」は74-75年にかけてたてつづけに製作された「大地震」「タワーリングインファーノ」「ジャガーノート」「ゴールド」「サブウェイパニック」「パニックインスタジアム」など災害、テロ関連の作品が次々に公開された流行を指します。
そもそも「パニック」という言葉が日本に定着したのがこのブーム以降のことです。
少し前にはリー先輩の「カンフーブーム」とエクソシストの「オカルトブーム」がありましたが、それぞれブームは1年足らずでしたね。

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越後屋

4.5エアポート

2022年7月23日
iPhoneアプリから投稿

シリーズの中では名作。飛行中に穴空き機長死にかけ状態、副機長忘れた。

だらし無い男に代わりスッチーのカレンブラックが乗客助ける為に自分が飛行機を運転し着陸するまでのストーリー。カレンブラックの圧倒的な演技に乾杯。

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ken

2.5空港はあまり関係ない

2021年6月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2021年6月24日
#エアポート'75 (1974年米)鑑賞

#チャールトン・ヘストン と #カレン・ブラック が恋人役なんだけど、どう見ても不倫にしか見えない

パイロット席に穴が空いているのに、あまり風が吹き込んでこないし、気圧が低いだろうに平気な感じで操縦している

ドラマ性も低いし期待ハズレだった

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とし

3.0カレン・ブラックひとり熱演の航空パニック映画

2020年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「大空港」と比べてドラマチックな展開がなく、ジャンボジェット機の特撮だけが大衆受けするパニック映画。有り得ない事故と救出方法が作為的ではあるが、カレン・ブラックひとりの熱演で最後まで引っ張る。キャスティングは豪華というか色んな人が多数出演している。この映画で初めてグロリア・スワンソンを知る。威厳ある存在感は感じた。マーナ・ロイの演技が良かった。ジョージ・ケネディが出演しているだけで安心感がある。

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Gustav
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