動くな、死ね、甦れ!
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動くな、死ね、甦れ!

劇場公開日

解説

第二次大戦直後、収容所地帯と化した小さな炭鉱町を舞台に、無垢すぎるがゆえに傷つく少年と少女のほとばしる感情の行方を、鮮烈かつ叙情溢れる映像で綴った一編。90年度カンヌ国際映画祭でカメラ・ドール賞を受賞し、無名のロシア人監督ヴィターリー・カネフスキーの名が一躍世界に広まった記念碑的な作品。監督・脚本はカネフスキー。製作はアレクセイ・プルトフとワレンチーナ・タラソフ、撮影はカネフスキーの次作「ひとりで生きる」も手掛けたウラジミール・ブリリャコフ、音楽はセルゲイ・バネヴィッチ。主演は町を徘徊するストリート・キッズの中から監督が抜擢した新人パーヴェル・ナザーロフと、同じくこれが映画デビューとなったディナーラ・ドルカーロワ。2人はカネフスキーの続く長編第2作「ひとりで生きる」、第3作のドキュメンタリー「ぼくら、20世紀の子供たち」にも出演している。

ストーリー

「よーい、スタート!」という監督の声で映画は始まる。極東ソビエトの収容所地帯の町、スーチャン。12歳のワレルカ(パーヴェル・ナザーロフ)は母親ニーナ(エレーナ・ポポワ)と二人で、同い年のガリーヤ(ディナーラ・ドルカーロワ)は両親とバラックに住んでいた。ガリーヤが蚤の市でお茶を売って小遣い稼ぎをしているのを見て、ワレルカもお茶を売って邪魔をする。彼はそこで貯めた金でスケート靴を買うが、盗まれてしまう。ワレルカは学校のトイレを汚物で溢れさせる悪戯をしかける。一方、ガリーヤの助けで盗まれたスケート靴を取り戻すことができた。家に帰ると母の愛人がいて、部屋に入れず、鍵穴から覗くと母は男と抱擁していた。ある日、ワレルカと母親は彼女が売り子をしている店の売上金を狙う男に襲われる。やっとの思いで逃げ延びたワレルカは、母に再婚を勧めるが、彼女はそんな幸せをあきらめていた。後ろの山では、彼と仲の良かった日本人捕虜が荼毘にふされている。トイレの一件で、ワレルカは母親に連れられて学校に出頭する。母親は校長に退学にならないよう懇願するが、学校は彼を許さなかった。母親に裏切られたかのような絶望感にとらわれた彼は腹立ちまぎれに、以前殴られた機関士に仕返ししようと、パチンコを持って出掛けた。線路の連結を変えたのは、ほんのいたずら心からだったが、列車は轟音を立てて彼の目の前で横転した。刑事が犯人を捜しに町にやって来た。ワレルカの仕業だと気づいたガリーヤは、彼を捜す。銃殺を恐れる彼にガリーヤは、裸で銃殺された少女の写真を見せる。そこには死の匂いが立ち込めていた。恐怖を覚えた彼は町を飛び出し、ウラジオストックの強盗団の一味に加わり、宝石店を襲撃する。ガリーヤのいないワレルカの人生の歯車は、少しずつ狂い始めていく。夏になり、強盗たちに疑われ、窮地に陥ったワレルカを迎えに、まるで守護天使のようにガリーヤが現れた。男たちはなおも彼を追い詰めようとするが、ガリーヤの機転で逃げ延び、スーチャンに向かう列車に飛び乗った。故郷を目前にした2人は機関車から降り、愛の歌を口ずさむ。その時、別の機関車で追ってきた強盗たちが現れた。ガリーヤは殺され、彼女の母親は半狂乱になって飛び出す。映像は彼女を追い「カメラはあの女を追え、他の者は構うな!」という声で映画は幕を閉じる。...

作品データ

原題 Zamri Oumi Voskresni! Замси-Умри-Вокресни!
製作年 1989年
製作国 ソ連
配給 ユーロスペース
上映時間 105分

提供:株式会社キネマ旬報社

受賞歴

第43回 カンヌ国際映画祭(1990年)

出品
カメラドール
出品作品 ビターリー・カネフスキー
ある視点部門
出品作品 ビターリー・カネフスキー

DVD・ブルーレイ

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