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解説

インドに旅した英国娘を通し、異民族文化同士の出会いと摩擦を描く。製作はジョン・ブラボーンとリチャード・グッドウィン、監督・脚色・編集は「ライアンの娘」以来14年ぶりのデイヴィッド・リーン、原作はE・M・フォースター(筑摩書房刊/この小説に基づくサンサ・ラマ・ルウ脚色の舞台もベースとなっている)、撮影はアーネスト・デイ、音楽はモーリス・ジャールがそれぞれ担当。出演はジュディ・デイヴィス、ヴィクター・バナルジ、ペギー・アシュクロフト、ジェームズ・フォックス、アレック・ギネス、ナイジェル・ヘイヴァースなど。

ストーリー

第一次大戦後の英国の植民地インドのチャンドラボアへ、英国娘アデラ(ジュディ・デイヴィス)は婚約者ロニー(ナイジェル・ヘイヴァース)を訪ねた。彼は治安判事で、アデラの同行者ムーア夫人(ペギー・アシュクロフト)は彼の母だ。東洋の神秘に期待したアデラとムーア夫人は、英国人の優越意識と、それを憎悪するインド人の対立感情の存在を知るのだが、インド人医師アジズ(ヴィクター・バナルジ)やインド人哲学者ゴッドボール(アレック・ギネス)、英国人教授フィールディング(ジェームズ・フォックス)と知り合い、数日後、アデラらはアジズの誘いで、マラバー洞窟へ行く。小さな叫びも不気味な大反響音となる洞窟。ムーア夫人ら一行を残し、アジズとアデラはさらに山頂の別の洞窟へ向かい、一人で洞窟に入ったアデラは、はぐれてしまったアジズの声にわけの分らぬ恐怖にかられ、急に一人で走って下山した。一方、彼女を見失ったアジズは、ムーア夫人らの待つ所へ下り、後から着いたフィールディングらと急拠チャンドラボアへ戻るが、アジズは駅で逮捕される。理由はアデラに暴行したとのことで彼女を山で助けたカレンダー夫人(アン・ファーバンク)が告訴し、アデラも同意したからだ。フィールディングの抗議も空しく、裁判は始まり、インド人の反英感情は高まる。アジズに有利な証言をされてはと、息子に帰国をすすめられたムーア夫人は帰路洋上で死亡。だが、証言台で、アデラはアジズの無罪を認め告訴を取り下げた。彼女の勇気に感じ入るフィールディングはいったん帰国するが、数年後、ムーア夫人の娘で新妻ステラ(サンドラ・ホッヅ)と共に、ヒマラヤ近くの田舎町で開業医となったアジズと再会する。新妻がアデラだと思っていたアジズはフィールディングへの心のしこりも消え、後日、英国にいるアデラに手紙を書いた。「正直に証言した貴女の勇気に感謝するのに、長い時間がかかった」と--。...

作品データ

原題 A Passage To India
製作年 1984年
製作国 イギリス
配給 松竹富士

提供:株式会社キネマ旬報社

受賞歴

第9回 日本アカデミー賞(1986年)

ノミネート
外国作品賞  

第57回 アカデミー賞(1985年)

ノミネート
作品賞  
監督賞 デビッド・リーン
主演女優賞 ジュディ・デイビス
脚色賞 デビッド・リーン
撮影賞 アーネスト・デイ
編集賞 デビッド・リーン
衣装デザイン賞 ジュディ・ムーアクロフト
美術賞  
音響賞  

第42回 ゴールデングローブ賞(1985年)

受賞
最優秀助演女優賞 ペギー・アシュクロフト
最優秀作曲賞 モーリス・ジャール
最優秀外国語映画賞  
ノミネート
最優秀監督賞 デビッド・リーン
最優秀脚本賞 デビッド・リーン

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