愛しきは、女 ラ・バランス

劇場公開日:

解説

パリ区の犯罪多発地帯でのギャング組織と警察の対決を軸にスパイとして組織に放たれる“バランス”(密告者(たれこみや))たちの葛藤を描くフィルム・ノワール。製作はジョルジュ・ダンシジェールとアレクサンドル・ムヌーシュキン、監督・脚本はボブ・スウェム、撮影はベルナール・ジツェルマン、音楽はローラン・ボーケ、美術はエリック・ムラールが担当。出演はナタリー・バイほか。

1983年製作/フランス
原題:La Balance
配給:東映クラシックフィルム
劇場公開日:1985年5月31日

ストーリー

パリ、ベルヴィル駅近くの盛り場で、ポーロ・サンチェスという男が殺された。13分署のバルージ刑事(リシャール・ベリ)が急いでかけつけた。ポーロは、バルージが手塩にかけて育てたバランス(密告者)だったのだ。殺したのは、警察が追っている“組織”であることは間違いない。バルージら、組織暴力絶滅をめざすプロジェクトチームの面々は、早速、新しいバランスを見つけた。通称デデと呼ばれるアンドレ・ラフォン(フィリップ・レオタール)なる男だ。無職の彼は、売れっ子娼婦のニコル(ナタリー・バイ)のヒモだった。ギャングのボスはロジェ・マッシナ(モーリス・ロネ)といい、デデは、かつて、マッシナに袋叩きになった経験があり彼を恨んでいたのだ。バルージたちはデデとニコルの両方を相当荒っぽい手段で責めたてた。二人のアパートをガサ入れし、拳銃を発見、連行してその罪には目をつむるが代りにマッシナの組織に潜入させるという方法だ。デデよりもニコルがまず行動を開始した。マッシナがリヴォリ街にある古物商を襲って宝石、ブロンズ等、しめて8億フランのヤマを踏もうとしているという情報を得たバルージらは、タンブル街の交差点の信号を利用して逮捕しようと罠を仕かけた。しかし罠に気づいたマッシナの用心棒、ペトロヴィッチ(チェッキー・カリョ)が銃を発射し、交差点附近はパニック状態になった。デデの裏切りですべてがフイになったマッシナはデデを探した。アラブ料理店で料理を食べていたデデを、マッシナが見つけ出し銃をつきつけた。もみ合ううちにデデは逆にマッシナに引金を引いた。組織に追われることになったデデは、逃走用の車を用意するようにニコルに電話した。彼女はデデに自首をすすめるが、彼はきかなかった。約束の時間、ニコルが車でやって来た。近づいたデデを、ニコルから通報を受けたバルージらが囲むのだった。

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映画レビュー

2.0ラ・バランスとは隠語で密告屋

2019年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 デデの登場シーンには何故か笑ってしまった。いい男だと言ってたのに、極端なタレ目である。シリアスなギャングものなのに、刑事たちの車に必ず駐車違反の切符が挟まれている等、小ネタで笑わせてくれる。警察も娼婦もフランスらしくウィットの富んだ会話、これが心地よい。

 ニコルとデデ両方同時に密告屋に仕立てる手法は面白かったが、中盤で中だるみに・・・そして、人が殺されすぎだ・・・

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kossy
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