アンナ(1952)

解説

「にがい米」のシルヴァーナ・マンガーノ、ラフ・ヴァローネ、ヴィットリオ・ガスマンのトリオを再現する一九五一年作メロドラマ。「空は紅い」のジュゼッペ・ベルト、ディーノ・リージ、イーヴォ・ペリッリ「ヨーロッパ一九五一年」、フランコ・ブルザーティ、ロドルフォ・ソネゴの五人が共同で執筆した脚本を「ポー河の水車小屋」のアルベルト・ラットゥアーダが監督した。撮影は「にがい米」のオテロ・マルテリ、音楽は「人間魚雷」のニーノ・ロータの担当。前記三名を助けて出演するのは、「快楽」のガビ・モルレ、ジャック・デュメニルの両フランス俳優、マンガノの実妹パトリツィア・マンガノ及びナターシャ・マンガノなどである。

1952年製作/107分/イタリア
原題:Anna

ストーリー

アンナ(S・マンガノ)はミラノの大病院に看護婦として働いていた。ある晩、交通事故で重傷を負った男が運びこまれてきたが、それはアンナのかつての婚約者アンドレア(R・ヴァッローネ)だった。フェッリ博士執刀の手術を手伝いながら、アンナは過去を思い出す。--数ヵ月前、アンナはあるナイトクラブの人気ダンサーだった。彼女にはバーテンダーのヴィットリオ(V・ガッスマン)という情夫がいたが、ふとしたことからアンドレアと知りあったアンナは、その卒直な人柄に烈しく惹かれた。アンナはヴィットリオから去ってアンドレアの田舎に行き、彼と婚約した。しかし幸福な日は長くなかった。アンナを探してやってきたヴィットリオとアンドレアの間に争いが起り、ヴィットリオの放った拳銃がアンの肩を傷つけ、男二人もみあうちに放たれた第二弾はヴィットリオの命を奪ってしまった。こうしてアンナは病院に運ばれ、傷が直るとともに修道女になろうと決心して病院に残った。--フェッリ博士の名処置によって健康回復したアンドレアは改めてアンナに求婚した。今は神に仕える身と思っていたアンナの心も平静を失いかけた。だが、彼女の動揺も衝突事故で病院に続ぞく運ばれる怪我人たちによって抑えられた。彼女は改めて病院に残る決心をしたのである。

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