暗黒街の弾痕(1937)のレビュー・感想・評価

暗黒街の弾痕(1937)

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目の動きが印象的

ボニーとクライドを取り上げた最初の映画ということでしたけど、『俺たちに明日はない』とは随分、取り上げ方が違いましたね。どちらかと言えば、『俺たちに』の方が事実に近いのかな?
しかし、この映画は、細かい部分がとても印象的でした。特に印象的だったのは目の動きと、それを映す際の切返しのショットでしたね。見るものと見られるものとの対峙を、こんなにも緊迫感を持って演出できるのは、さすがにフリッツ・ラングだな、という気がしました。あと、銀行強盗シーンでも目の動きがポイントでしたよね。こういう細かい演出がやっぱり映画を面白くするんでしょうね。

チャーリー
チャーリーさん / 2014年10月5日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい 興奮
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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淡々と、破滅は近付く

「俺たちに明日は無い」で有名となった悲劇のカップル、ボニー&クライドを世界で最初に映画で取り上げた、ドイツの巨匠、フリッツ・ラングの悲恋物語。

1937年の公開作品でありながら、そのスピード感溢れる展開と、気品ある演出、そして観る者を一気に物語に引きずり込む圧倒的な力は、現代のサスペンスが持ち得ない、時代をしっかりと乗り越えてきた魅力を存分に発揮する。

希望に満ちた表情で、刑務所を出た男。その男との間にもうけた子供の出生を心待ちにし、男と幸せに満ちた生活を夢見た女。その一組の男女が、少しずつ、少しずつ他人に壊され、汚され、貶められていく悲しみを、淡々と描き出していく。

「俺たちに明日は無い」で描かれた男女の最期は壮絶な怒りと諦めに満ちたカットで劇的に描かれるが、本作はファンタジックに、ささやかな幸せを予感させる最期が用意されている。ここに、フリッツ・ラング監督がもつ優しさ、この男女に向ける慈愛の眼差しがある。何故、この男女の悲恋物語に私達は惹かれてしまうのか。その根底にある夢と、愛の深さをどのように描くか。ボニーとクライドの物語は、多くの映画人によって違う解釈があって良い。

古典作品の奥深さと底知れぬ迫力を存分に感じられる一品。最近になって傑作選として世に出たフリッツ・ラング監督の名作を、目を見開き、隅から隅まで味わって欲しい。

ダックス奮闘{ふんとう}
ダックス奮闘{ふんとう}さん / 2011年2月5日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい 知的
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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