アンディ・ラウ 暗黒英雄伝

劇場公開日:

解説

90年代香港NO・1の若手スター、アンディ・ラウ主演のいわゆる“香港ノワール”の一編。犯罪組織の若きボスをクールにこなすアンディの颯爽たる演技に加えて、「欲望の翼」などで知られるタン・ウァイの指導による、ハードかつ鮮やかなアクションが全編で展開されるあたりが見どころ。さらに監督にホー・チョクウェン、脚本は「フル・ブラッド」「蒼き狼たち」のナム・インと一流のスタッフ陣がそろった。共演はロイ・チョン、ルン・ファンらの男優陣に、紅一点の形でユウ・リーが華を添える。ゲストとしてジョイ・ウォンが思わぬ場面で特別出演しているのも見逃せない。

1991年製作/香港
原題:Hong Kong Godfather 衝撃天子門生
配給:HRSフナイ
劇場公開日:1994年3月16日

ストーリー

香港の3大組織の頂点に立つ「洪與社」の首領コー・チュンには4人の息子がいた。長男マーク、次男マイケル、三男ヨーク(アンディ・ラウ)は父に従い組織の仕事に就き、四男チュウンだけは医師になっていた。ある日、対抗組織のボス、ウッディが警察の麻薬捜査で検挙された自分の妻を釈放するよう、警察に根回ししてほしいと頼みにやって来る。しかし、“洪與社”は麻薬・売春等の違法行為には手出ししない完全な合法組織である故に、コーはそれを丁重に断る。ところが数日後、息子ヨークの婚約者ジェニー(ユウ・リー)の父親でもある懇意の人、特捜部のサム警部との会食に出向いたコーは、何者かに強引に連れ出され、その間にサムは惨殺される。次男マイケルは激怒し、黒幕とにらんだウッディの元を訪れ、いきなり酒瓶で殴りつけるという暴挙に出るが、同行したヨークは何とかその場を収める。コーは親友のサムの死の償いと彼への“義理”のために、罪を被った形でマカオへと身を隠す。黒幕は3大組織のひとつのボス、フレッド(ルン・ファン)だった。こうして“洪與社”に捜査の手が伸びる。英国帰りのエリート警視、タイガー(ロイ・チョン)の陣頭指揮の元、事態は彼らにとって悪い方向に進む。首領代行に立った長男マークはヨークと共に、事件の早期解決を図るタイガーに検挙されるが、連行途中、サムを殺したヒットマン一味による襲撃を受ける。撃たれたマークはチュウンの手当も空しく、かつぎ込まれた病院で死ぬ。ついにヨークは新たに首領の座に就き、父と兄の復讐のためフレッドらを相手に“戦争”を始める。結婚も延ばし延ばしとなり、ゆっくり会うこともできないジェニーの心痛と、ヨークに共感を覚え始めたタイガーの制止をよそに、ヨークは積極的に攻勢を仕掛ける。そんな折、サムと兄マークを殺したヒットマン一味を追い詰めたヨークは、彼を追って来たタイガーの思わぬ協力もあって敵を討つことに成功する。さらにタイガーはヨークを逮捕せず、コーの無罪が確定したことを彼に告げる。こうしてコーが無事帰国し、事態は好転しそうに見えた矢先、けんかっ早いマイケルが先手必勝とばかりウッディの元に殴り込みをかけて、逆に瀕死の重傷を負ってしまう。このどさくさに、フレッドは弱腰になっていたウッディを殺す。コー臨席のもと行われたサムとマークの再葬式は、フレッドの襲撃によって血戦の場と化した。あらかじめ襲撃を予想していたヨークのほか、タイガーが引き連れて来た警官隊との間に三つ巴の乱闘がはじまり、そのさなかヨークとフレッドは決着をつけるべく一騎打ちに出、死闘の末ヨークはフレッドを倒す。タイガーはフレッドにとどめをさすヨークを制止できなかった。しばらく後、3大組織の撲滅に成功はしたが、拡大した事態の責任をとって特捜部を左遷されることになったタイガーがヨークのいる刑務所を訪れる。2人は「お互いの職業が同じだったら最強のコンビが組めたはずだ」と語り合い、友情を確かめるのだった。

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