アメリカン・プレジデントのレビュー・感想・評価
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マイケル・J・フォックス:平田広明
面白い。演技派のイメージが定着してるマイケル・ダグラスだが意外とコメディが上手い。相棒のマーティン・シーンとの友情ドラマも面白いが脇に回ったマイケル・J・フォックスもいい感じ。そして何より相手役であるヒロインのアネット・ベニングが凄くキュート。
「大統領だって普通に恋をする」というキャッチフレーズの通り。タカ派のブッシュ大統領が国連を敵に回してでも戦争に夢中だった当時、こんな大統領だったら世界平和が当たり前なんだろうなと思った。
大統領のラブロマンスはいかにもアメリカらしい
内容はともかく、大統領のラブロマンスはアメリカらしい。奥さんをなくして当選できたという設定も悪くない。日本の首相ならラブロマンスは想像できないし、せいぜいコメディーか。この違いがアメリカ大統領か?
アネット・ベニングはショートカットが良く似合う。ヒロインがロングヘアーでないのは、新鮮な感じ。キャリアウーマンとして躍動感が際立つ。久しぶりに見たリチャード・ドレイファスは何とも冴えない中途半端な役柄でがっかり。
それにしても、ラブストーリの舞台になったり、襲撃されたり、ホワイトハウスは忙しい。皇居も官邸も平和な日本の象徴か?
トロンボーンを練習する娘がなかなかいい。マイケル・J・フォックス...
トロンボーンを練習する娘がなかなかいい。マイケル・J・フォックスは威厳なし、意見が全く通らないし、存在感が薄い。やもめの大統領などという設定は、日本の現総理を連想してしまうが、恋に落ちると5%ダウンするといわれる支持率。う~ん、何をやろうとしているのだろう。
京都議定書もままならない米国環境問題。映画の中では10%と20%削減という議論で環境問題を一所懸命訴えているようだけど、実際は何もやってない。
バラを送るつもりがハムを送ったというのは面白いけど、かなり内輪で受けそうなネタだ。やがて、二人は公認の仲になってしまうが、彼女の反政府運動の過去が暴かれて・・・しかし、最後の演説では「これも自由の権利だ」などと利用する上手さ。シドニーをかばう優しさも、これならば投票しちゃうよなぁ~と感心してしまう。強いアメリカを誇示するようなシーンはほんのわずか。逆にこれがリアリティがなく、単なる偽善的なキャラクターとも取れる大統領像を打ち出しているような気もする。
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