アメリカン・プレジデント

劇場公開日:

解説

厳しい政治の世界の真っ只中、一人の男として恋に落ちてしまった現職大統領の姿を描いたラヴ・ロマンス。往年のハリウッド映画調の演出で、“大人のおとぎ話”に仕立てた監督・製作は「ノース ちいさな旅人」のロブ・ライナー。脚本は「ア・フュー・グッドメン」に続くライナー作品となる「冷たい月を抱く女」のアーロン・ソーキン。撮影は「ザ・ペーパー」のジョン・シール、音楽は「彼と彼女の第2章」のマーク・シャイマン、美術は「ストレンジ・デイズ ―1999年12月31日―」のリリー・キルヴァート、衣裳はライナーとは4度目のコンビとなる「ディスクロージャー」のグロリア・グレシャムがそれぞれ担当。主演は「ディスクロージャー」のマイケル・ダグラスと「めぐり逢い(1994)」のアネット・ベニング。共演は「ウォール街」のマーティン・シーン、「ヤング・ヒットマン」のマイケル・J・フォックス、「張込みプラス」のリチャード・ドレイファス、「若草物語」のサマンサ・マシスほか。

1995年製作/アメリカ
原題:The American President
配給:UIP
劇場公開日:1996年2月10日

ストーリー

ホワイトハウス。山積みする仕事を分刻みでこなす合衆国大統領アンドリュー・シェファード(マイケル・ダグラス)は、今朝も大統領補佐官マッキナニー(マーティン・シーン)や専属補佐官ジェニー(サマンサ・マシス)、首席内政補顧問ロスチャイルド(マイケル・J・フォックス)、報道担当補佐官マッコール(アンナ・ディーヴァー・スミス)、世論調査官コダック(デイヴィッド・ペイマー)らブレーンと打合せを開始。次の予定まで4分の空き時間ができた彼は、マッキナニーと環境協会の話し合いの場の顔を出す。そこでは製作担当の弁士シドニー・ウェイド(アネット・ベニング)が大統領がいるとも知らず、環境破壊が進んでいることを力説していた。大統領は2人だけで穏やかに話したいと彼女を娯楽室に招く。彼女にひと目惚れした大統領は、シドニーをフランスの新大統領就任を祝う晩餐会に招待。感激した彼女を大統領はダンスに誘い、満場の招待客の中で華麗に踊った。この出来事をきっかけに2人は急接近し、大統領の死別した妻との間にできた12歳の一人娘、ルーシーも彼らの仲を喜んでいる様子。だが、大統領選の対立候補の上院議員ボブ・ラムソン(リャード・ドレイファス)は2人の恋を争点に攻撃を開始する。そんなある日、シドニーは別れを切り出すが大統領はセックスに臆病だと言い、彼らはついに結ばれた。翌朝、スタッフが驚く中、報道陣の前でキスを交わす2人。それは彼女との仲を公式に認めながらも、大統領の職務とは一切関係ないことの意思表示だった。ラムソンはますます攻撃を強め、マスコミもこれに同調し支持率は大きく低下。シドニーは心から愛している彼を思い、姿を消す。窮地に立たされた大統領は記者会見を開き、懸案だった環境と銃規制の両法案に真剣に取り組むことを表明し、テレビの向こうで見ているラムソン、そしてシドニーに政策とプライベートは別個のものであることを力強く宣言。シドニーもその気持ちに応える決意で、彼の元に急いだ。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第68回 アカデミー賞(1996年)

ノミネート

作曲賞(ミュージカル/コメディ) マーク・シェイマン

第53回 ゴールデングローブ賞(1996年)

ノミネート

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) マイケル・ダグラス
最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) アネット・ベニング
最優秀監督賞 ロブ・ライナー
最優秀脚本賞 アーロン・ソーキン
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映画レビュー

4.0この人の笑顔は無敵

2023年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

妻をなくした直後に大統領選で勝利した主人公(マイケル・ダグラス)も次の選挙が近づいてきた。
環境団体からホワイトハウスにやってきた弁護士(アネット・ベニング)に一目惚れするが、マスコミはごまかせなかった。
アネット・ベニングの笑顔が何回も登場するが、とても幸せでウットリ。

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いやよセブン

5.0マイケル・J・フォックス:平田広明

2023年1月26日
PCから投稿

面白い。演技派のイメージが定着してるマイケル・ダグラスだが意外とコメディが上手い。相棒のマーティン・シーンとの友情ドラマも面白いが脇に回ったマイケル・J・フォックスもいい感じ。そして何より相手役であるヒロインのアネット・ベニングが凄くキュート。
「大統領だって普通に恋をする」というキャッチフレーズの通り。タカ派のブッシュ大統領が国連を敵に回してでも戦争に夢中だった当時、こんな大統領だったら世界平和が当たり前なんだろうなと思った。

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HILO

3.0大統領のラブロマンスはいかにもアメリカらしい

2022年3月13日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

内容はともかく、大統領のラブロマンスはアメリカらしい。奥さんをなくして当選できたという設定も悪くない。日本の首相ならラブロマンスは想像できないし、せいぜいコメディーか。この違いがアメリカ大統領か?
アネット・ベニングはショートカットが良く似合う。ヒロインがロングヘアーでないのは、新鮮な感じ。キャリアウーマンとして躍動感が際立つ。久しぶりに見たリチャード・ドレイファスは何とも冴えない中途半端な役柄でがっかり。
それにしても、ラブストーリの舞台になったり、襲撃されたり、ホワイトハウスは忙しい。皇居も官邸も平和な日本の象徴か?

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Bluetom2020

2.5 トロンボーンを練習する娘がなかなかいい。マイケル・J・フォックス...

2018年10月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 トロンボーンを練習する娘がなかなかいい。マイケル・J・フォックスは威厳なし、意見が全く通らないし、存在感が薄い。やもめの大統領などという設定は、日本の現総理を連想してしまうが、恋に落ちると5%ダウンするといわれる支持率。う~ん、何をやろうとしているのだろう。

 京都議定書もままならない米国環境問題。映画の中では10%と20%削減という議論で環境問題を一所懸命訴えているようだけど、実際は何もやってない。

 バラを送るつもりがハムを送ったというのは面白いけど、かなり内輪で受けそうなネタだ。やがて、二人は公認の仲になってしまうが、彼女の反政府運動の過去が暴かれて・・・しかし、最後の演説では「これも自由の権利だ」などと利用する上手さ。シドニーをかばう優しさも、これならば投票しちゃうよなぁ~と感心してしまう。強いアメリカを誇示するようなシーンはほんのわずか。逆にこれがリアリティがなく、単なる偽善的なキャラクターとも取れる大統領像を打ち出しているような気もする。

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kossy
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