あなたがいたら 少女リンダ

劇場公開日:

解説

16歳の少女リンダの反抗と性的体験を小さな港町を舞台に描く。製作はサラ・ラドクリフ、監督・脚本はデイヴィッド・リーランド、撮影はイアン・ウィルソン、音楽はスタンリー・マイヤーズ、編集はジョージ・エイカーズが担当。出演はエミリー・ロイド、トム・ベルほか。

1987年製作/イギリス
原題:Wish You were Here
配給:ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
劇場公開日:1987年12月19日

ストーリー

1951年のイギリス。ひっそりとした海辺の田舎町。リンダ(エミリー・ロイド)は、16歳の反抗的な少女。美容学校の訓練生だったが、パーマのかけ方が乱暴で退学させられる。リンダはすべてのことに退屈しきっていた。変化に乏しい田舎町での生活、折り合いが悪い父親ヒューバート(ジェフリー・ハッチングス)とのいがみ合いの日々。自分の生活を何とか変えたいと望むリンダは、ボーイハントに喜びを見出そうとして男友だちとの時間をもつが彼女のボーイフレンドたちは頼りない男の子ばかりだ。美容院の次の仕事として、バス会社に入ったリンダは、そこで知り合った若い男とベッド・イン。が、いらいらはつのるばかりだった。彼女が反抗的になったのは、妹ばかりを可愛がる父と違って、リンダに愛情を注いでいた母のエリザベス(スーザン・スキッパー)が死んでしまったこともあった。仕事とボーイフレンドを次々に変えていくリンダは、やがてエリック(トム・ベル)と知り合う。毎夜納屋で会う2人だが、エリックもリンダの心をいやしはしなかった。やがて海辺のカフェでウェイトレスを始めるリンダ。エリックの子供を身ごもった彼女は周囲の反対を押しきって産む決心をした。隣町に消えていたリンダが、やがて乳母車をひきながら堂々と戻ってくるのだった。

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映画レビュー

4.0Up your bum!

2020年7月11日
PCから投稿

洋画好きならエミリーロイドは世代によっては忘れ得ない女優です。
この一作だけで大丈夫な女優だと思います。
これが公開されるとすぐハリウッドに招聘されましたがWish You Were Hereが最初で最高でした。

無垢を表現できる女優でした。
ふつうの映画でアデルを見たと思って下さい。
役上の奔放、放恣、快活、反撥などが、すべて素のようにあらわれます。
魅力的という言葉を、われわれは安易に使いますが、ほんとに魅力的でした。

アメリカへわたり、ピーターフォークと共演したCookie(1989)もよく覚えています。レッドフォード監督のリバーランにも出演しました。

ただ、ほかの映画のエミリーロイドは、Wish You Were Hereと比べてしまえば、やはりシステムの内側にいるのです。
いわば自由を束縛された小鳥のように見えてしまうのです。

よくパパラッチに遭うのは「あの人はいま」の好適な人物だからです。当時、映画を見た誰もがWish You Were Hereの彼女に恋したからです。
いかに小鳥が自由に飛び回ったか、映画をご覧になればわかる──と思います。

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津次郎
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